…いきなり何のこと?と思われた方も多いかも知れませんね。あれは忘れもしない去年の12月。神戸ルミナリエを見に出かけました。もちろん、ちゃんと光溢れる街は楽しんだんですが、あのときにはやり残してきたことがありました。それは、光のアーチをくぐり抜けること。去年は、あまりの行列の長さに、結局あきらめて帰ってきてしまったんですよね。
あれからちょうど1年。また神戸の街にやって来ました。「リベンジ(復讐)」というのは最近はちょっと好きではない表現ですが、あのときの念願を今日こそは果たすつもりでした。
去年は、日帰りバスツアーで来たので帰りの時間が最初から決まっていて、帰らざるを得なくなりました。今年は、ルミナリエを見に行った後に泊まる宿を用意して、団体行動ではなく完全に個人企画の1泊旅行です。これなら、どんなに長時間並んでも大丈夫。
妻の紫緒と二人での旅行になりました。彼女の方が神戸経験は豊富なので頼りにしています。結婚してからもいろいろと忙しくて、全然遊べなかったんですが、今回の神戸行きはプレ新婚旅行といったところでしょうか。もちろん、「プレ」を名乗るくらいですから、もっと本格的な新婚旅行はちゃんと計画しています。それについてはまた改めてご報告したいと思っています。…と、おのろけ話はこのくらいにしておきましょうか。
新大阪で新幹線からJR東海道線に乗り換えて、神戸駅に着きました。新神戸駅でも三宮駅でもないのは、もちろん目的があったから。今日の昼食は、遊覧船コンチェルト号のランチクルーズでした。阪神大震災の救援でも活躍した遊覧船が、一度は引退したものの、豪華な食事を楽しめるグルメ客船に生まれ変わったのだそうですね。去年も行ったハーバーランド・モザイクの真下が乗船場なんですが、ここなら神戸駅が最寄りになります。
今日の料理は中華料理のバイキング。いかにも神戸らしいメニューの一つですね。明石海峡大橋の手前まで行って戻ってくる1時間半、フルートとピアノの生演奏もあったりして、優雅な船上ランチを楽しむことができました。沖合には今年2月にできたばかりの神戸空港も見えました。
昼食を食べた後、三宮駅近くのホテルにチェックインし、荷物を置いてから徒歩でルミナリエの会場へと向かいました。点灯の瞬間は去年見ていますから、今年は最初から光のアーチのくぐり抜けに照準を合わせ、くぐり抜けのスタート地点がある大丸神戸店付近に直接向かいました。しかし、現場に着いた午後5時頃には既に長蛇の列が。結局、JR元町駅近くまで誘導されて、そこから列の最後尾に着きました。
その後は、歩行者天国になった車道に沿って、テーマパークのアトラクションに入るような折曲がった列をたどっていくことになりました。もちろん、あの行列よりはずっと広いですし、幸い立ち止まっている時間もそれほどありませんでしたから、大して苦にはなりませんでした。一つ笑っちゃったのは、途中にルミナリエ会場までの距離ではなく時間が看板で表示されていたこと。一番気になる情報がダイレクトに示されていて好感が持てます。それこそテーマパークで見慣れていますしね。
車道を歩いていく以上、普通の(?)歩行者と交差しなくてはなりませんが、これについては警察の皆さんが徹底的に交通整理をしていましたね。横断歩道のところにずらりと制服の警官たちが並び、短い縄で連なって通せんぼをします。「止まれ!歩行者横断中」という強い口調のプラカードが上がっていたのに対して、応対をする彼らの口調が一貫して和やかだったのが印象的でした。交通整理のはずが、喧嘩を誘発しては洒落になりませんからね。
「あと60分」の看板から40分くらいが経ち、結局約1.5kmの行列を進んで、午後6時頃に光のアーチの入り口にやってきました。期待していたとおりのとても綺麗な場所です。数十メートル前から、立ち止まって写真撮影をする人があまりに多くて、列がなかなか進まなくなりました。まあ、進まないのを良いことに、私も写真はガンガン撮りまくりましたけどね。
アーチの中に入ってみると、これまた綺麗です。奥に吸い込まれていくような感覚が、より強くなります。何よりも、光に包まれて中はとても明るいんですよね。去年からわかっていたことではありますが、手ブレを意識する必要がないくらいの明るさです。
アーチを最後まで通り抜けると、そこは去年も行った東遊園地。ぐるりと壁のように取り囲んだイルミネーションの真ん中に、ドーム型の社(?)があります。去年の写真と見比べると、かなりデザインが違うのがわかります。
去年も感じたことですが、神戸ルミナリエの光は、最近全国いろいろなところで行われているイルミネーションと比べると、とても温かい気持ちになれるんですよね。近づいてみると、光の一つ一つに電球が使われていることがわかります。他では安定した明るさや鮮やかな色合い、省電力性能などでLEDの光が使われることが増えているんですが、私は電球の光の方が好きですね。もともと電球の方が発熱量が多いから暖かくて当たり前…なんて野暮なツッコミは不許可です。
今年も光の中に包まれた後、最後に東遊園地の隣、神戸市役所に立ち寄りました。高層ビルの24階に展望台があるんですよね。ここから見下ろしたルミナリエにも、また違った魅力がありました。周囲の暗さが光の明るさを引き立てますね。
もともと夜景の有名な神戸。足下のルミナリエから視点を遠くに移しても楽しめます。これだけの好立地にある展望台が、何と無料で楽しめるんですから実にお得です。整理の係員さんたちも、お役所らしからぬ丁寧かつフレンドリーな応対が印象的でした。これはお勧めの観光ポイントですよ。
先にも触れたとおり、今晩は神戸に泊まっています。明日も神戸の街を楽しんでから帰りたいと思っています。もう一つ残した念願も、是非かなえて帰りたいですね。もちろん、ここでまた報告はするつもりです。お楽しみに~。
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