映画「バルトの楽園」を見に行きました。映画館には10日くらい前に足を運んだばかりなんですが、新作映画の鑑賞となると、3月に見た「南極物語」以来実に3ヶ月ぶりということになります。月に2本は新作を見ていた去年と比べてしまうせいか、何だかものすごく久しぶりのように感じましたね。
【DVD「バルトの楽園」】
今回出かけたのは、いつものTOHOシネマズ浜松ではなくて浜松東映劇場。東映制作の映画で、TOHOシネマズでは上映されず、ここでしか見られなかったので、ずいぶん久々に足を運びました。ちょっと細めの路地を入ったところに入り口があって、エレベータで3階に登るとスクリーンが一つあります。大型シネコンのTOHOシネマズと比べると、設備にはかなり古さを感じてしまいますが、これはこれで良い味を出している気がします。
この作品は、第一次世界大戦の頃に、日本で初めてベートーヴェンの「第九」交響曲が演奏されたとされる、今の徳島県鳴門市にあった板東俘虜収容所をモデルにして作られた作品です。毎年第九を歌っている身からすると、やっぱり演奏に期待しますが、映画中では史実に基づいて男声合唱に編曲された(捕虜のドイツ軍兵士に女性はいませんからね)合唱を楽しく聞くことができました。しかも、この作品はそれだけでは終わりません。クラシック音楽が、第九が好きな方は是非足を運んでみましょう。
音楽のことは抜きにしても、戦時中に敵国の捕虜と周辺住民の間に実に人間的なコミュニケーションが成立していた収容所…という、現代でもまず考えられないような話が、あの時代に存在したことに驚きを感じます。人と人との心の結びつきの温かさを感じる、とても嬉しくなる作品でしたね。笑いも涙も感動も味わえて、クラシックには全然興味のない方でも絶対に楽しめます。
ところで、浜松東映劇場の入口には、浜松フロイデ合唱団の団員募集ポスターが貼られていますし、劇場ではチラシも置かれています。「第九」つながりで、宣伝活動をさせていただいています。団員たちが、是非映画を見に行きたくて大量に前売券を購入した…ということもあるんですけどね。このあたりは持ちつ持たれつ、Give and Takeです。
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