先々週の記事でも触れているとおり、最近腰痛でちょっと困っています。新しいマットレスの具合はなかなか良好なんですが、それまでに溜まったものが一気に抜けるところまでは行っていない状況です。まあ、これだけ長い間に溜まった無理ですから、そう簡単に治るわけがないんですが。
そして、慢性的な首から肩、背中の痛み、凝り、だるさも相変わらずです。これはもうパソコンの使い過ぎが理由でしょうね。だからといって、使うのをやめるわけにもいかないのは辛いところです。仕事にはパソコンが不可欠ですし、趣味の方にもパソコンが欠かせないのはSSK Worldを見れば火を見るより明らかですよね。
そんな調子で、最近身体がガタガタになってしまった私。そんな話を周囲に漏らしていたところ、「整体師に診てもらったらどうか」というアドバイスをいただきました。整体師というと、身体をひねられてボキボキ、グリグリと音がするイメージがあって、何だか痛そうで嫌だなぁ…と思っていたんですが、ものは試しに…ということで、車で5分ほどのところにある整体に出かけてみました。
現在の症状について問診を受けた後、とりあえずまっすぐ立ってみるように言われました。言われたとおりにまっすぐに立ってみた…つもりだったんですが、返ってきた言葉は「かなり曲がってますねぇ」でした。左右の肩関節も股関節も水平になっていない状態。背骨も骨盤も歪んでいたそうです。
こうして現状を把握した後で、ベッドにうつぶせに寝転がりました。息ができるように、顔のところに穴が空いています。たまたま前日に仕事で歩く用事があって脚も張っていたため、こちらの方も診てもらいながら徐々に身体が揉みほぐされていきました。基本的には、ゆっくりと筋肉を伸ばしたり、負荷を掛けながら動かしたりします。いわゆるストレッチと同じような動作なんですが、準備運動のストレッチ以上に時間を掛けます。これで、固まっていた筋肉がほぐれて柔らかくなっていきます。確実に言えるのは、ほとんど音はしないし痛くもないこと。最初に持っていたイメージとは全然違います。
その後身体の向きをいろいろ変えながら、ほとんど全身を動かすことになりました。一番筋肉が固まっていて、実際に痛かったのが、両足の付け根部分とももの内側辺り。これは、単に歩き疲れていたわけではなく、骨盤が曲がっていたために両足の長さが違う状態になっていて、これをカバーするためにこれらの筋肉に常時無理がかかっていたのではないか…とのことでした。90分間みっちりと身体を「修整」して、料金は5,500円。施術以外にも、今後の生活で気をつけることなど教えてもらえるので、あまり割高だとは感じませんでしたね。
翌朝起きてみると、身体に異変が起きていました。というのも、身体のあちこちが痛いんです。特に、一番念入りに伸ばした太もも辺りが一番痛くなっていました。服を脱いでみるとびっくり。太ももが紅白のまだら模様に染まり、痣のようになっています。両肩から腕にかけては、かなり重さを感じるようになっていました。これでは整体に行く前よりもひどい状態です。
でも、これは仕方がないところがあるんだそうですね。整体からの帰りがけに、注意点などが書かれた1枚のA4の紙を渡されました。これによると、施術から2~3日の間、揉みほぐされて出てきた老廃物が身体を回って排出されるまでは、痛みやだるさが出てしまうことがあるのだとか。つまり、回復するまでに通らなくてはならない大事な段階なんですね。
最近、体内の毒素を外に吐き出させる…という「デトックス」が流行りのキーワードになっていますが、これも一種のデトックスと言えそうです。そういえば、大腸内視鏡検査のときの経口腸管洗浄剤も、本来の目的とは違うものの、結果的には一種のデトックスだったんですよね。「デトックス」は今年の流行語大賞にも顔を出すと踏んでいるんですが、どうなることやら。
実際に、3日もすると痛みは取れてきて、ようやく施術の効果を体感することができました。身体はずいぶん軽くなりましたね。触ってもすぐわかるくらいだった、肩や背中の筋肉の固まりが、ずいぶん柔らかくなりました。正直なところ、健康保険も使えない民間療法である整体には懐疑的な面もあったんですが、ちょっと見方が変わりましたね。
ただし、これで終わりではありません。もともと身体の使い方が上手くなかったせいで無理が溜まったわけですから、元通りになってしまわないように気をつけて生活しなくてはなりません。職場で椅子に座ってみて気が付いたのが、それまでの自分が椅子に斜めに座っていたこと。普通に座ってみたつもりなのに、何だか違和感があるんです。とにかく、まずはまっすぐに座ること。そして、身体が張ってきたと思ったらこまめにストレッチすること。この辺りに気をつけてみたいと思っています。
それでもまた身体に無理が溜まってきたら、「そんなときの修整にまた利用してみてください」という言葉に甘えてみようかと思います。何しろ、何年間も掛けて蓄積してきた歪みですから、一発で治るわけがありません。さすがに毎週通ったりするわけには行きませんが、ときどきは利用させてもらおうかな?という気にさせてくれました。
先日、整体というものを初体験しました。正直なところ、これまであまりプラスイメージはなかったんですが、見方がかなり変わりましたね。やっぱり食わず嫌いは良くありません。そういえば、かつて某スポーツ選手に変な入れ知恵をしていた…と報道されていた人物の職業も整体師でしたよね。「胡散臭い」というイメージは、案外この辺りで作られてしまったのかも知れません。
正直なところ最初は懐疑的でしたから、整体師の方のお話を「騙されないように」とちょっと警戒しながら聞いていました。それでも、あらかじめ説明されたとおりに身体が反応してくると、素直に信じられるようになりますね。面白いものです。
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