週末旅行を紹介するWeekly SSKの看板企画の一つ…のはずだった「Weekend SSK」シリーズなんですが、最近は出番がすっかり減っています。振り返ってみると、このタイトルを冠するのはあの日曜更新を落とした富士登山以来1年半ぶりということになります。
今回の目的地は神戸。昨日・10日に、年末の風物詩の一つとなった神戸ルミナリエを見に出かけました。神戸ルミナリエは、阪神・淡路大震災の起こった1995年から毎年12月に行われている、街をきらびやかな光の装飾で彩るイベントですね。震災の犠牲者たちの鎮魂と、神戸の街の復興への願いが込められています。今年は9日から22日まで行われます。23日からの3連休に開催されないのがちょっと不思議ですが、あまりの人出で街がパニックになるのを避けたかったのかも知れませんね。
今晩、NHK衛星第2では「映像の戦後60年」と題した企画が放送されましたが、阪神・淡路大震災は多くの時間を割いて取り上げられました。素人の市民たちが撮影した映像からは、現場の状況がリアリティを持って伝わってくる気がしました。あれからもうすぐ11年。1995年1月17日の地震発生当時京都に住んでいた私にとっては全くの人ごとではなかった…ということもあり、是非一度はルミナリエに足を運んでみたいと思っていました。
先にも触れたとおり、かつて関西在住だったことのある私ですが、神戸には何か別の用事があって行った…ということばかりで、遊ぶために出かけたことは一度もありませんでした。そんな意味でも今回の神戸行きは非常に楽しみにしていました。遠出の交通手段といえば鉄道かマイカーで…というのが定番の私ですが、今回はパックツアーのバスを利用しました。朝6時50分に浜松駅前発。東名・名神高速を乗り継いで、正午頃に神戸市街に到着しました。考えてみると、長距離のバスでの観光旅行もずいぶん久しぶり。少なくとも、就職してからは初めてのことです。
パックに含まれていたホテルでの中華のランチ(さすがにこれも実に美味でした)を済ませた後、まだルミナリエの点灯までは時間があったので、神戸港西のショッピングモール・MOSAICに足を運びました。中に入ってみると、クリスマスの雰囲気たっぷりの飾り付けの中、なんと空から雪が。…と思ったら、これは上の階の窓際に据えられた機械から吐き出された、細かい泡の固まりでした。全然冷たくありませんし、雰囲気作りには結構いいですね。
2階から見下ろしてみると、そこにはアメリカンなバイクが大挙集結。ハーレーダビッドソンがクリスマスイベントを開催していたんです。何故かこういうものを見ると「男の子」に戻ってしまいます。並の乗用車よりも高価なバイクだけに、乗っている人たちは私よりずいぶん年上の方が多いように見受けられましたが、実にカッコいい「不良中年」たちで、見ていて嬉しくなってしまいました。あの人たちの奥さんは何だか大変そうですが。
次に、神戸港中央突堤のメリケンパークに足を運びました。そもそも「メリケン」というのは「American」の日本語訛りだそうで、異国情緒溢れる味のある名前です。有名な神戸ポートタワーも建っている場所ですね。直線を組み合わせて優美な曲線を描く美しい塔です。
メリケンパークには、「神戸港震災メモリアルパーク」というのが整備されていて、ここには被害を受けた状態のままで保存されている場所があります。折り重なった瓦礫、傾いた街灯に、地震被害の大きさをうかがい知ることが出来ます。写真パネルも展示されています。壊滅的な打撃を受けてから11年後の今、少なくとも一見したところではすっかり元通りになったように見えます。復興に向けた人々の地道な働きに思いをはせたひとときでした。
神戸ルミナリエのメイン会場は、神戸市役所すぐ南にある東遊園地。ここから続く通りに光のアーチが続きますが、東遊園地側からは進入できず、逆方向からの一方通行になります。点灯2時間前の時点で、入り口側は既に人波で大渋滞。一抹の不安を抱えながら、とりあえず点灯の瞬間を見るために東遊園地に向かいました。
チラシなどの案内では、この日の点灯は午後5時30分頃となっていましたが、始まってから最初の土曜日ということで観光客が大挙して押し寄せたので、予定が早まって5時15分頃に点灯されました。1時間以上前から待っていたおかげで、東遊園地のメイン展示は最高のポジションから見ることが出来ました。思っていたよりも人は少なかったですね。
しかし、その後アーチをくぐりに行ってみようかと移動して、呆然と立ちつくしました。アーチの入り口に向けての道路上は、隙間なく人混みに埋め尽くされて大渋滞。列の最後尾はJR西日本・阪急の元町駅前まで伸びていました。これでは、並んだとしても帰りのバスの時間には間に合いそうにありません。仕方ないので、ゆっくりとウインドーショッピングをしながら東遊園地に戻り、さらにバス乗り場まで行くことにしました。神戸の商店街にはお洒落な店がたくさんありますね。ついつい入るのをためらってしまうくらいです。
帰りも観光バスに揺られ、日付も変わった午前0時半に浜松駅に戻ってきました。自分で運転するのと比べると、やっぱり車内でのんびり出来るバス旅行は楽ですね。そして、それ以上に嬉しいのは参加費用が非常にお得になっていること。バスの往復に豪華なランチが付いても1万円を大きく割り込みます。10月頭に出かけた東京ディズニーランドも、移動は新幹線だったものの、パック旅行だったおかげで通常の旅費よりもかなり割安でした。今回のように目的地が明確に決まっているときには、パック旅行の利用も検討してみると良さそうです。
神戸ルミナリエの光のシャワーを存分に堪能するだけでなく、神戸の港と街の魅力を存分に味わって帰ってくることが出来ました。異人館の建ち並ぶ北野方面には足を運びませんでしたが、これはまたの機会に出直すことにしましょう。もちろん、今回もここに載せた以外にもたくさん写真を撮ってきました。また改めて披露したいと思っています。
昨日・10日に、神戸ルミナリエを見に出かけました。遊びでの遠出は夏の青春18きっぷ旅行以来で、久しぶりの週末日帰り旅行となりました。風はちょっと冷たかったんですが、いろいろと楽しめましたね。
バス旅行ということで、移動中にはサービスエリアによく立ち寄ります。サービスエリアでは紙コップのコーヒーを買って飲むことが多いんですが、東名高速・上郷サービスエリア下り線でお茶目な自動販売機を見かけました。コーヒー豆をミルで挽き、ドリップして…という過程を、販売機内の数箇所に仕掛けたカメラでライブ中継してしまいます。しかも、このときのBGMが何と「コーヒールンバ」。この選曲が最大のツボだったかも知れません。
ライブ中継に使われていたのは、10型くらいの液晶ディスプレイ。他にも、フルカラーの液晶ディスプレイがテレビの代わりにスーパーの展示などにさりげなく使われる場面が増えています。すっかり身近な表示デバイスになっているんだなぁ…と、妙に感心してしまいました。
コメントを残す