水濡れ注意!

もしもし…もしもーし!

携帯電話をほとんど電話として使っていない私なんですが、それでも電話としての機能はやっぱり重要です。たいていの場合、ケータイ同士での連絡はメールを使うのが確実でしかも経済的なんですが、どうしてもリアルタイムで回答が欲しいときなど、電話という方法が最も有効な場面は確かに存在します。

しかし、最近、私のケータイ・N900iでは電話としての用を成さなくなるような深刻な事態が起こるようになりました。というのも、回線がつながっても声が届かないことがあるんです。N900iで電話を受けるたびに「もしもし…もしもーし!」と大声で相手に呼びかけてしまうことが増えました。先方からの声はちゃんと届いているんですが、こちらからの返答が全然相手には聞こえないようです。最初はときどきつながらない…という程度だったんですが、最近では「ときどきまともにつながる」というレベルまで症状が悪化。これでは危なっかしくて使えません。

しかも、こういうときに限って、電話機能を使わなくてはならない用事が増えたりするんですよね。とりあえず、そんなときには新調したばかりのmova端末・premini-Sと使い分けることで急場をしのいでいますが、かなり面倒です。余談ですが、デュアルネットワークのmova機使用中に一番腹が立つのは、このときに飛び込んでくるiモードメールのパケット通信料がFOMAの6倍もすること。しかし、着信を抑制してしまうと、ほぼリアルタイムで着信がわかるケータイメールの利点が削がれてしまいますし、これは仕方ないんでしょうね。

えっ、門前払いなの?

さすがにこのまま使い続けるわけにも行きませんから、修理してもらおうと思い、N900iを持って近所のドコモショップに足を運びました。入り口に立っていた店員さんに症状を簡単に伝えると、「機械にかけて調べてみますから」と言われて、とりあえず端末を預けました。どうも、ドコモショップには自動的に故障の状態を診断できる便利な機械があるようです。

しばらく待った後、先ほどの店員さんから声をかけられました。いきなり、「水に濡らした覚えはありませんか?」と聞かれました。そんな覚えの全然なかった私にとっては、まさに寝耳に水だったんですが、それでも「いいえ、全然」と答えておきました。「水に濡れたのかも知れません。詳しくは窓口でご説明します」とのことだったので、訳もわからないまましばらく待つことになりました。

電池の下にある水濡れサイン(赤丸内)

ショップ内がかなり混み合っていたこともあり、ようやく窓口に案内してもらえるまでは30分くらいかかりました。窓口では、「水濡れサインが出ています」との説明がありました。裏側の電池ぶたを開けて電池を取り外した下の筐体に小さな穴が空いていて、そこに細かい赤色の水玉模様があります。「ほら、輪郭がちょっとにじんでいるでしょう?」と言われてよく見てみましたが、言われてみればそんな気もするものの、正直なところよくわかりませんでした。

私のそんな腑に落ちない様子を察したのか、店員さんは「ちょっと写真を撮ってきてみますね」と言って、私の端末を持って奥に引っ込んでしまいました。写真?とさらに不思議に思った私ですが、とりあえず言われるままに3分ほど待っていると、店員さんは2枚のインスタントカメラ写真を持って出てきました。

水濡れサイン : 未使用のN900i(左)と私のN900i(右)

これがその写真。左が未使用のN900iを、右が私のN900iを写したものです。見比べてみると、確かに私のN900iでは水玉が微妙ににじんでいます。

水に濡れた端末については、水分が原因でさらにトラブルを誘発してしまう危険があるため、先に話にも出てきた機械による診断が出来ないのだとか。そのため、修理も受け付けることが出来ないのだそうです。そんなわけで、私はあっさり修理を断られてしまいました。それにしても、これだけ大きく拡大された写真を写すためには、かなりの接写を行う必要があります。私のような客に対応して、ちゃんと写真を撮るための機械もドコモショップには常備されているようです。

水濡れの原因については、本当に全く身に覚えがありません。しかし、私は結構汗かきなので、胸ポケットなどにケータイを入れてあったときに水分が筐体内に入ったのかも知れません。精密電子機器であるケータイが水に弱いのは当たり前なんですが、水分を検知すると修理対応を断られてしまう…というのはちょっと納得できないところです。auの防水・耐衝撃ケータイ・G’zOneのような機種がもっと出てきてくれればいいんですが。

あまりに中途半端なタイミング

修理してもらえないとなると、症状を改善するには機種交換しかないことになります。しかし、機種交換を考慮した場合、ドコモショップに行った11月7日という日付は最悪に近いタイミング。ちょうどこれからハイエンドFOMA端末の新型機・902iシリーズが次々に登場する予定が、既に明らかになっていましたからね。

今すぐ交換せずにちょっと粘れば、最先端の902iシリーズで先進のサービスを体験できます。901iSシリーズを購入する場合でも、902iシリーズが登場して「型落ち」になるのを待てば値下がりが期待できます。どちらにしても今は待つのが得策…というところでした。そこで、今回はしばらくの間我慢してN900iを騙し騙し使いながら、902iシリーズの登場を待つことにしました。

「使っている間にデータが消えるかも知れませんから、バックアップは万全に」と言われたので、とりあえずminiSDカードにメモリの全内容をバックアップすることにしました。ところが、設定してあった8ケタの端末暗証番号が何度入力しても受け付けてもらえず、作業が実行できません。不思議に思いつついろいろ試してみたところ、初期設定の「0000」でロックを解除することが出来ました。何らかの理由で暗証番号がリセットされてしまったようです。

他には内蔵時計も初期化されてしまい、時刻の全く表示されていない状態でした。検査のために電池を抜いたことが原因として考えられますが、その程度のことでこんな重要なデータが飛んでしまうとはちょっと考えられません。仕様だとしたらちょっと納得できませんし、故障だとしたらかなり深刻な状況です。

機種交換を前提に、情報が公開されている902iシリーズ6機種を見ると、明らかに飛び抜けて興味のある機種が一つあります。既に902iシリーズは一部市場に登場していますが、私のお目当ての機種はまだ登場していません。登場したら出来るだけ早く機種交換したいところです。結果はまた改めてここでお知らせするつもりです。しばしお待ちを。


先月デュアルネットワーク用のmova端末に不具合が出て、新しい端末を購入しましたが、今度はメインのFOMA端末の方にもトラブルが発生。今回は機種交換よりもとりあえず修理しよう…と思ったわけですが、話はそう簡単には行きませんでした。

今回の記事を語る上で重要なキーとなったのが、ドコモショップで撮影された2枚の写真。見せていただいたときに、店員さんに「参考までにもらえませんか?」とお願いしたら、快くOKしていただけました。店員さんも、一見爽やかな笑顔のままでしたが、さぞびっくりしたのではないでしょうか。まさかこんなところで使われるとは思わなかったでしょうね。


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