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4・5・6・1・2・3

昨日・7月9日から、全国の映画館で「スターウォーズ・エピソード3 シスの復讐」の上映が始まりました。今年を「もっと映画館を好きになる年」と位置づけている私にとって今年最大の注目作品で、できるだけ早く見に行きたかったのですが、2週にわたって行われた先行上映のときには他の用事があって見に行けず、本公開開始の昨日は合唱団の演奏会でそれどころではなく…ということで、今日になってようやく見に行くことができました。7月2本目、今年14本目の新作になります。

【DVD「スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐」】

超話題作なだけに、字幕版と日本語吹き替え版が同時公開されましたが、もちろん私が見たのは字幕版。このところ洋画の話題作が立て続けに公開されて、「字幕版・吹き替え版同時公開」というパターンが多かったですね。より多くの人が楽しめるためには吹き替え版は役に立ちますが、そのためにスクリーンがもう一つ必要になってしまいます。結果的に公開される作品が少なくなっているかも知れませんよね。各種メディアで紹介される新作映画の中には、浜松では公開されないものも結構あります。どこまで見に行けるか…は交通費と思い入れ、さらには時間的余裕のせめぎ合いとなるわけですが。

最近は後ろの方の座席で見ることが多かったんですが、今回は久々にスクリーンにすぐ近い席。それも前から2列目のど真ん中という、映像に包み込まれるにはこれ以上ない場所でした。本当はもう少し後ろにどっしりと構えて見たかったんですが、結果的には良かったですね。画面の動きで軽く宇宙船酔い状態になりそうなことが数回ありました。今さら語るのも馬鹿馬鹿しいくらいですが、非現実世界を表現する映像技術はやっぱり世界のトップクラスだと思います。すっかり見慣れたおかげで、ストーリーの方に集中できるようになりましたが、驚きはちょっと少なくなったかな?という気もします。


ジョージ・ルーカス氏のライフワークとも言える「スターウォーズ」シリーズは、30年近く前の1977年に第1作が公開され、今回の「エピソード3」は通算6作目となる完結編です。通算本数と通し番号が合っていませんが、ストーリーの時間軸としては後に公開されたエピソード1・2・3よりも先に公開された3部作の方が後になるので、これで正しいわけです。

シリーズならではのおもしろさが、各作品での統一した演出。例えば、オープニングで手前から奥に流れる黄色い字幕、そこからカメラが下にパンニングされて惑星が映り、そこを横切っていく宇宙船…という流れはすべての作品で同じですよね。エンディングロールも全く同じデザインセンスで作られています。大事な場面ではライトセーバーが大活躍するのも同じ。期待通りのものが出てくる…という気持ち良さがあります。


これまでにエピソード4・5・6・1・2…と公開されてきて、今回「エピソード3」が間に挟まることですべてが1本につながりました。間に挟んでつなげる…ということは、裏を返せば中身がある程度想像できることになります。エピソード3の場合は、これまでの流れを踏まえれば、次にくるのは当然「ダース・ベイダー誕生物語」です。ハッピーエンドにはなり得ないこの題材を、どうやって一つの作品にするのか興味がありました。

実際に見て思ったのは、この作品最大のおもしろさは「種明かし」にある…ということ。エピソード1・2で残された謎、4以降の3部作につながる伏線が各所にちりばめられます。今回、予習として今作の前後に当たるエピソード2とトリロジーBOXのエピソード4を見直してから出かけた(本当は全部見たかったんですが時間がなかったので)ですが、おかげで「なるほど、そうだったのか」と相づちを打つ場面がかなりありました。

そして、今思っているのは、改めてエピソード4から6までを見直してみたい…ということ。帰ってきてから、とりあえずエピソード4を見直してみました。最初にエピソード4だけを見ると、ダース・ベイダーには単なる悪者のイメージしか湧かないと思うんですが、1・2・3の後ろにつなげてみると、仮面の下に隠れた彼の苦悩が見えてきます。その後さらに5・6とつなげると、アナキン・スカイウォーカーの波乱の一生の物語ができあがる…というわけで、少なくとも最初とは全然違う視点で見ることができそうです。

ただ、そこを踏まえても、やっぱり初めて「スターウォーズ」を見る人にとっては「4・5・6・1・2・3」の順番が良いような気がします。「1・2・3・4・5・6」だと、一本通るストーリーが重すぎて、いわゆるハリウッド的冒険活劇としての良い意味での軽さがスポイルされそうです。見方を変えると、並べる順番で表と裏の2度楽しめる作品と言えるのかも知れません。このあたりは、今作のパンフレットでルーカス氏自身も書いていることなんですけどね。

あえて内容の突っ込んだところについては触れません。是非実際にスクリーンで見て感じてみてほしいですね。ただ、「今回が初スターウォーズ」という人がどのくらい楽しめるのかはちょっとわかりません。長く続いたシリーズものの宿命でもありますが、やっぱりDVDを見るなどしてある程度の予備知識を付けてから出かけた方が楽しめると思いますよ。

映画「スターウォーズ・エピソード3 シスの復讐」を見に行きました。7月2本目、今年14本目の新作映画になります。今更紹介するまでもない超話題作ですね。見に行くのがちょっと遅れてしまいましたが、期待を裏切らない作品でした。他の作品のDVDも見直したくなります。


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コメント

“4・5・6・1・2・3” への2件のフィードバック

  1. かばさんのアバター
    かばさん

    ダースベイダーの秘密?を知ってしまったのに、また一通り見てみたくなるのはどうしてですかねぇ(笑)
    マニアに言わせると、一つ一つの作品としてみると出来・不出来はあるんだとか…
    そうそう、中年おばさんに「スターウォーズ」を見たいかとアンケートを採ったら「あまり興味なし」が多かったらしい…
    理由は登場人物が多くて覚えきれないから!ですって(-.-;)
    うーん、かばさんは中年化を免れている?(爆)

  2. S.S.K.のアバター

    その後、エピソード4~6をDVDで見終わりました。ものすごく切ない気持ちになりましたね。見ている間、一貫してダース・ベイダーは主役でした。
    何しろ最初は30年近く前の作品ですし、細かいことを言えばいろいろとあるんでしょうけど、やっぱり「スターウォーズ」は歴史に残る名作シリーズだと思います。

    ……中年化? かばさんにはその言葉は無縁ですね(笑)。

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