コンパクトフラッシュの代わり

7月になりました。一昨日・7月1日に、私の住んでいる浜松市が周辺の11市町村と合併して、新しい「浜松市」になりました。人口は約81万人。面積は1511.17平方キロメートルで、これは同じく広域合併で生まれた岐阜県高山市に次いで全国2番目に広い市です。今後は、再来年4月の政令指定都市への移行を目指します。

…とは書いてみたものの、私自身にとっては「合併した」という実感は全くありません。住所が変わったわけでもありませんし、ゴミ収集などの住民サービスもそのままですしね。合併で何が変わったのか、これから何が変わっていくのか。しばらく時間をおいてから、改めて考えてみたいと思っています。


不具合で回収になったコンパクトフラッシュ

今回は、前回ちょっとお話しした件の続き。新しいデジカメと一緒に買ったコンパクトフラッシュが、不具合の発生により回収修理となってしまいました。実は我が家には他にもコンパクトフラッシュが1枚あったんですが、これの容量はたったの64MB。800万画素の高解像度を生かしてガンガン撮りまくるには、あまりにも頼りなさすぎます。

最初は、このコンパクトフラッシュが2、3日くらいで送り返されてくるつもりでいましたから、他にもカメラはあるし我慢すればいいか…程度に思っていたんですが、これがなかなか送り返されてきません。しかも、愛知万博を見に行く予定の日が刻々と迫ってきました。万博会場は、新しいカメラを試す絶好の舞台です。しかも、インターネットでパビリオン入場の事前予約をしてありますから、今更日程を変えるのももったいないところです。

日立・マイクロドライブ

ちょっと迷った末に、万博会場で代わりに使うために別のメディアを買ってきました。といっても、全く同じものを買ってくるのも芸がありません。今度購入したのは、コンパクトフラッシュ型のハードディスクであるマイクロドライブです。普通のコンパクトフラッシュよりもちょっと分厚い本体の中で、500円玉と同じくらいの直径のハードディスクが回っています。

マイクロドライブは、日立がかつての名門ブランドだったIBMのハードディスク部門を買収して作った日立グローバルストレージテクノロジーズの製品です。表面にはHITACHIロゴの入ったラベルが貼られています。各周辺機器メーカーから売られるものでもラベルはこのままのようです。ちなみに私はアイオーデータ機器のパッケージを買いました。


マイクロドライブの長所は、なんと言っても大容量モデルの存在と容量あたり単価の安さ。私が買った2GBのものは1万円強で買うことができます。また、今のところ最大で6GBの製品が存在しますが、残念ながら私のデジカメでは現在のところ2GBまでの対応となっています。ファームウェアのバージョンアップを期待したいところです。

短所としては、電力消費が大きいことが挙げられます。私のデジカメの場合、比較的バッテリーの持ちがよいので、これを実感できるところまでは行きませんでしたが、何しろカードの中でモーターを回しているわけですから、仕方のないところです。言われてみると、コンパクトフラッシュスロットの入っているグリップ付近でちょっと発熱が多いような気がします。

モーターが回転しているということで、一つ心配していたのが動作音なんですが、これは意外なほど気になりませんでした。マイクロドライブのある付近に耳を当てて静かにしていると、かすかに「サー」という音が聞こえる程度です。これなら静かな場所での動画撮影でも大丈夫です。だいたい、動画撮影中はオートフォーカスの駆動音の方がずっと大きいですし。


SDメモリーカードとコンパクトフラッシュ型アダプタ

実は、もう一つコンパクトフラッシュの代わりに使うデバイスのテスト中です。それは、SDメモリーカードとコンパクトフラッシュ型のSDメモリーカードアダプタの組み合わせ。SDメモリーカードは、台湾・Transcend社製の80倍速を謳う高速タイプです。ハギワラシスコム製のアダプタも、最大3.3MB/秒を謳う高速モデルです。

ところで、この「80倍速」はレキサーメディアのコンパクトフラッシュでも聞いた数字です。何と比較してるんだろう?と不思議に思ったのですが、これはどちらもCD-ROMの読み書きと同じで150KB/秒が基準なのだとか。80倍速なら約12MB/秒の転送能力を持つことになります。

CF-R4のSDメモリーカードスロット

この組み合わせのポイントは、撮影した写真をレッツノートに読み込むときに、本体に装備しているSDメモリーカードスロットが使えること。特に、CF-R4のSDメモリーカードスロットはこれまでよりも高速化され、カタログ上では8MB/秒の能力を持っています。

マイクロドライブとPCカード型コンパクトフラッシュアダプタ

一方、コンパクトフラッシュやマイクロドライブの場合には、このようにPCカードスロットに差し込むアダプターを介して読み込むことになりますが、このときの読み込み速度が意外に遅いんですよね。実際に両者の方法を試してみると、はっきり体感できるくらいSDメモリーカードの方が高速です。

コンパクトフラッシュアダプタの中にも、32bit接続のCardBusに対応したものがあり、これを使えば多少は高速になりそうです。また、USB2.0接続の外付けカードリーダーを導入すれば、これまたかなりの高速化が期待できるはずです。しかし、余分なアイテムを持ち運ばずに一発で読み込めるSDメモリーカードを使った方法が一番スマートな気がします。

新しいデジカメ・DiMAGE A200にはコンパクトフラッシュスロットが付いていますが、ここに入れられるものは意外にいろいろあります。それにしても、今回も「アクシデントがきっかけでニューアイテムを導入」という、最近の Weekly SSKでは結構よく見かけるパターンですよね。もっとモノに頼らないコンテンツを目指したいんですが…。


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