前回に引き続いて、15日に行ってきた愛知万博のレポートです。博覧会レポートと言えば、「浜名湖花博レポート」のときにも連載したとおり、忘れてはならないのがアクセス、食事、お土産の3つだと思います。今回はまずこのあたりに触れておきましょう。
今回は仕事がらみ(と言っても出張ではなくて休暇を取った上で全額自腹だったんですが)で、私ひとりでの万博行きでしたから、公共交通機関を使っての移動にしました。この場合、大きく分けると鉄道を乗り継ぐ方法とバスに乗る方法があります。浜松から万博会場への直行バスというのもあって、これなら寝ていても勝手に会場まで連れて行ってもらえるんですが、今回は鉄道を使うことにしました。
最大の理由は、やっぱりリニモに乗ってみたかったから。前回にも触れましたが、リニモは日本で初めての磁気浮上式リニアモーターカーの営業路線として今年3月に開業しました。愛知万博のアクセス手段として有名になりましたが、この万博のために作られたわけではなく、リニモの計画が固まってから万博会場が沿線に決まった…という経緯を持つのだそうです。
リニモの原型になったのは日本航空が成田空港へのアクセスのために研究を始めたHSSTというシステムで、電磁石の吸引力によって車両を引き上げて浮上させます。電磁石の反発力によって車両を押し上げるJR東海の超電導リニアとは全然違う方法です。高速性能を優先したJR東海方式に対して、こちらはコストを重視した設計になっているのだそうです。
車両が軌道と全く接触していませんから、実に静かです。音も振動もほとんどありません。急カーブもスムーズに走り抜けます。これは、乗っているときだけの話ではなくて、プラットフォームに車両が入ってくるのを待っていても床から振動が全く伝わってきません。プラットフォームは京都市地下鉄東西線などと同じようにガラス張りになっているんですが、もしこれがなかったら、入ってくる車両に気付かない人が接触事故を起こすかも知れません。もちろんそのために警笛というものがあるわけですが。
万博会場での食事は、もちろん外国の料理にこだわりました。愛知万博での食事と言えば、弁当持ち込み禁止(その後緩和はされましたが)と高すぎるレストランの食事が話題に上ります。しかし、きちんとした食事にこだわらないのなら、外国のパビリオンで出展している軽食を利用する方法が楽しめます。一つでは足りなくても、少しずついろいろ食べてお腹いっぱい…ということもできます。
今回の私の昼食は、ベトナム館の売店で売っていた「鶏肉うどん」。現地では「フォー」と呼ばれる麺類です。透き通った平たい麺が薄い色のスープに入っている感じは、ちょうど名古屋名物・きしめんの親戚のようです。
ただし、違うのは麺が小麦ではなく米の粉で作られていること。独特の強いコシがあります。あと、一見普通の醤油味のだしに見えるかけつゆにも独特の風味があります。魚を使ったナムプラーという調味料を使うのだとか。アジア系の料理につきものの強烈な辛さはなく、日本人ウケはよい食べ物のような気がします。
万博土産には、やっぱり公式マスコットキャラクターのモリゾーとキッコロのグッズを選んでみましょう。これはケータイなどに付けるストラップですね。ぷよぷよのジェル素材でできています。こうして別々に売られていてもついついペアで購入したくなるのは、ふたりの絶妙なバランスがあるような気がします。浜名湖花博ではのたねファミリーを全部そろえる気にはならなかったんですが。
もう一つ、職場へのお土産に「愛・地球博四色まんじゅう」というのを買ってきました。これは愛知万博のロゴマークやモリゾー、キッコロのイラストがまんじゅうにプリントされただけのものですが、職場ではなかなか好評であっという間になくなってしまいました。
ところで、前回と今回の写真は全て先月購入したDiMAGE A200を使って撮影しています。この愛知万博レポートが本格デビューとなりました。今回一番強く感じたのは広角28mmの威力。例えば、巨大なパビリオンを全景に収めたいときに、あまり後ろまで下がらなくても済みます。画素数も800万画素と単に多いだけでなく、長久手日本館の竹の籠目もきっちり描写するだけの解像力を持っています。
もう一つ、広角レンズが威力を発揮するのが、狭い館内で被写体を画面内に収めたいとき。これはプロトタイプロボット展に展示されていたバッティングロボットです。時速160kmの剛速球も打ち返すという優れもので、黒山の人だかりの最前列に来られたのはラッキーだったんですが、逆にこれ以上後ろに下がれません。それでも28mmなら余裕で収まります。ちなみに、ここでのシャッター速度は10分の1秒。手ぶれ補正もバッチリ効いています。
今回は、4月に買ったウォークマンスティックも持参しました。CDから転送した音楽を聴くだけではなく、今回はFMラジオとして活躍しました。愛知万博の会場では、「FM LOVEARTH(らばーす;”Love Earth”をくっつけたんですね)」(77.3MHz)というFM放送が行われています。会場内からのレポート、パビリオン情報、交通情報などとともに70~80年代のちょっと懐かし目の音楽が流されています。長久手日本館では1時間ちょっと並んで待ちましたが、このラジオ放送がいい暇つぶしになりました。
今回の愛知万博レポートはこれでおしまい。でも、来月に今度は仕事抜きで行く予定が入っています。人気の企業パビリオンへの事前予約も入っています。とても楽しみですね。またそのときには何かレポートしたいと思っています。
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