プロ野球ではパ・リーグに続いてセ・リーグも開幕してからもうすぐ2週間になります。我らが中日ドラゴンズは、開幕戦で0対0からアレックス選手がサヨナラ満塁ホームラン、2戦目でも高橋光信選手が代打逆転サヨナラ2ランホームランを放って勝利。昨年の開幕戦も実に劇的な試合でしたが、今年も全く引けを取りません。ドラマチックな1年を期待させてくれます。
その後は、さすがにこのペースで走り続けるのも大変だと思ったのか、ちょっと落ち着いてきた感じです。新加入のタイロン・ウッズ選手は、内角攻めにちょっと神経質になっているようですが、私の心配をよそに既にホームランも放ち、勝利に貢献しています。投手陣も、万全とは言えないものの一人一人の役目は果たしているのではないでしょうか。開幕ダッシュとは行きませんでしたが、むしろ余裕のスタートという印象を受けます。そう感じるのも、開幕戦で苦しんだ末に勝てたおかげのような気がしますね。やっぱり最初の一戦が大事なんです。
一方、これとは対照的に開幕戦でつまずいてしまって波に乗れないのが読売ジャイアンツ。とは言っても、このチームの場合開幕前…どころか数年前から抑え投手がウィークポイントであることはわかっていたわけで、投手出身の堀内監督になってからも何故そこが補強できていないのか、理解に苦しみます。今や、先発投手が降板するとその時点の勝敗にかかわらず相手チームから歓声が上がるチームカラーが定着しつつあります。個性がはっきりしていること自体は悪いことではないんですが…。
これまで、私も含めプロ野球ファンの中には「アンチ巨人」という層がかなり存在していました。アンチ巨人ファンにとっては、強いジャイアンツに他のチームが必死で立ち向かって勝利するのが喜びなのだと思うんですが、最近のジャイアンツは正直なところ強そうですらありません。これまでメディアが煽って作り上げてきた「ジャイアンツ対他の5球団」という対立構造自体が、既に崩壊している気がします。
一方のパ・リーグは対戦カードが一巡し、各球団の状況がおぼろげに見えてくるところです。昨日の試合が終わった時点で首位に立っているのが、私が密かに注目していた千葉ロッテマリーンズ。超スター選手がいるわけでもなく、正直なところ地味な印象を受けるチームではあります。
しかし、そんな状況だからこそ逆に各選手に平等にチャンスが与えられるわけで、チーム内での競争意識はかなり強いようです。選手からすれば、常に他の選手に替えられてしまうかも知れない危機感があって、毎日が結果を求められる大事な一戦です。こうなってくればしめたもの。戦力が底上げされて、逆境に強いチームが出来上がります。まだリーグ戦は始まったばかりですが、スタートで勢いに乗ったマリーンズには引き続き注目です。
そして、もう一方の注目チーム・東北楽天ゴールデンイーグルスは見事に最下位。開幕戦で勝ったものの、その後は負け続けて本拠地のフルキャストスタジアム宮城に戻ったイーグルスですが、予定通りモーニング娘。も式典に参加した本拠地開幕戦では打線が大爆発して圧勝し、翌日の試合でもあの平成の怪物・松坂大輔投手から勝ち星を奪い取りました。しかし、ここまで15試合で4勝11敗。大事な試合では勝てているんですが、それ以外で全然勝てません。
開幕戦でイーグルスが勝利した日にはたまたまモーニング娘。の仙台公演があったのだそうで、本拠地開幕戦で勝ったときには三木谷オーナーもその話を引き合いに出して「勝利の女神だ」と喜んでいたそうですね。そのときには「毎試合彼女たちを日替わりで始球式にでも呼んだら?」なんて冗談も出ていましたが、これだけ負けが込んでくると笑えない話になってきます。
もともと、私もイーグルスがそう簡単に勝てるとは思っていなかったわけで、しばらくの間は温かい目で見ていく必要があるのかな?という気がします。勝つことも大事なんですが、今は地元のファンの心をつかんで、応援し続けてもらえるようにすることの方が大事でしょう。それこそ、千葉に移転してから地元密着のチームを目指してきたマリーンズを見習う面もありそうです。
大事な一戦といえば、もう一つ忘れてはいけないのは先月30日に行われたワールドカップ・サッカーのアジア最終予選。さいたまで行われた日本代表対バーレーン代表の試合は、1対0で日本代表の勝利。勝つしかない大事な一戦で、何とか結果を残しました。この1点がオウンゴールというのは何とも締まらない決着でしたが、0点に抑えたからこそ付いてきた結果とも言えるわけで、特に守備面は高く評価するべきだと思いました。どんな勝ち方でも勝ち点は3点なんですから。
対イラン代表戦で巧く機能しなかった4バックの守備隊形から、慣れ親しんだ3バックに戻して臨んだことで、テレビで見ているだけでも選手の動きの質が違っているのを感じましたね。選手たちが自ら話し合って、ジーコ監督に提案した結果の変更だったのだとか。選手たちが非常に頼もしく感じましたね。後のない大事な一戦で、監督の言うことを聞くだけではなく、全員が一丸となって本気で考えたわけです。日本の世界に誇るトッププレイヤーたちですから、そのくらいしてもらわないと困りますけどね。
ところで、最近ライブドアの名前をメディアであまり聞かなくなりましたね。フジサンケイグループを巡る動きは相変わらず続いているはずですが、私たちのところまでは全然見えてこないようになりました。まあ、情報を公開するのも秘密にするのも重要な戦略なんですが。
ライブドアの「ホリエモン」こと堀江社長がしばしば使っていた言い回しが「想定の範囲内」ですね。この言い方自体が周囲の神経を逆撫でしていたような気がしますが、最近はいろいろな場所で他の人が「想定の範囲内」を使うのを耳にするようになってきました。この調子なら、今年の流行語大賞にノミネートされるのは間違いなさそうです。本当にそこまで深読みしているのか、それとも単なる強がりなのか…こればかりは使う当人のみぞ知る、ですが。
コメントを残す