前回にも触れましたが、昨日・4月16日でSSK Worldへの通算アクセス数が40,000を超えました。今回のような大きなキリ番達成はやっぱり嬉しいものです。せっかくなので何か記念作品を…とよく思うわけですが、最近いろいろ忙しくて、じっくりと創作の時間を取ることがなかなかできません。「時間はあるものではなくて作るものである」とは常々思っているのですが…。腕だけは日頃から磨いておかないとなまってしまいそうです。
「もっと映画館を好きになる年」を宣言してから4ヶ月目。今月も既に2度映画館に足を運んでいます。もっとも、1本目は2月に見た「オペラ座の怪人」をもう一度見直したんですけどね。今月に入ってからしばらく、TOHOシネマズ浜松の豪華シート・プレミアスクリーンで上映されていました。ゆったりしたリクライニングシートと広いサイドテーブルが魅力の快適な席ですが、通常料金での上映だったのでちょっと得した気分です。
前回見たときから、劇団四季のキャストによる日本語版の舞台のサウンドトラックを借りて聴き、映画のサウンドトラックを買って聴き…とじっくり予習して臨みました。歌われている内容をだいたい理解してから見たおかげで、今回は映像の方を見る余裕も結構ありました。映像での感情表現、所々に張られた伏線…振り返ってみると、前回は歌を聴き字幕を追いかけるので精一杯でした。特殊効果をあまり云々する作品ではありませんが、作り物らしさを感じない背景はやっぱり今どきの映画の技術です。
余談ですが、この映画版のサウンドトラックにはCD1枚のダイジェスト版と2枚組の完全版があって、完全版は当初は「初回限定版」として発売されたんですが、再発売の要望が殺到して、改めて普通に発売されることになったのだとか。私が買ったのはこの完全版なんですが、通して聴くと2時間以上かかります。映画本編の長さと大差ありません。…まあ、この映画はそういう作品なんですが。
そして2本目に選んだのは「ローレライ」。3月上旬に公開されてからちょっと時間が経っていますが、当初から気になっていた作品でした。日本映画界が「ハリウッドに負けるな!」と意気込んで作った娯楽大作で、スタッフもキャストも実に豪華です。
【DVD「ローレライ」】
最近は別の方面でも話題になっているフジテレビが、東宝と組んで制作しています。そういえば、最近フジテレビ制作の映画が元気ですね。テレビドラマを映画化したものばかりでなく、映画オリジナルの企画も結構あります。コンテンツ制作はテレビ局の重要な能力の一つです。ただ、そのコンテンツを電波に乗せる放送事業とが一体化されている状況に、ライブドアが風穴を開けようとしたわけですが。
…というのはともかく、「ローレライ」という作品を説明するときに「太平洋戦争の終盤を舞台にした潜水艦映画」という表現方法があります。映画界には「潜水艦映画に外れなし」という格言があるのだそうです。暗黒の深海を進む潜水艦。敵を探すのは音波探知が頼り。撃沈されればまず命は助かりません。しかし、勝ち目のない戦いでも乗員たちは上からの指令に従って戦うしかありません。狭い艦内に押し込められて、そんな極限状況に置かれた男たちの心理を描く人間ドラマ…というのが潜水艦映画のツボということのようです。
ところが、「ローレライ」からはそんな暗さを全然感じません。まず、海中の雰囲気が妙に明るいのにびっくり。この作品の肝である索敵装置のローレライ・システムは海中の状況が「見える」掟破りの優れもので、飛んでくる魚雷も紙一重でかわしてしまったりします。だいたい、そのローレライ・システムの構造からして…これ以上書くとネタバレだらけになりそうなのでやめておきますが、とにかく潜水艦映画としては「ありえねー」のオンパレードです。「ありえねー」といえば、フジテレビは正月に見た「カンフーハッスル」の提供もしてましたっけ。
見ていて思ったんですが、これはたまたま終戦直前の日本を舞台に借りているだけで、基本は歴史ものではなくファンタジーなんですね。密室での人間模様という好材料はそのままに、意表を突くどんでん返しあり、恋愛模様あり、ギリギリまで追い込まれても最後にはきっと大逆転が…という期待感の盛り上がってくる展開は、まさにハリウッド作品そのものです。しかもそこで話されているのが生の日本語である(英語+日本語字幕も出てきますけど)というのは嬉しいことです。実にのめり込みやすいですよね。とても楽しく、さわやかな気持ちで映画館を出てくることができました。
これで4月は2回映画館に行ったので、当初のノルマは達成しているんですが、新作は1本しか見ていないわけで、ちょっとこれでは物足りないんですよね。もう1本何か新作を見てこようかな?と思っているところです。今月もたくさんの話題作が封切られていますし、これからもまだ出てきますから。
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