今年初の号外は、Weekly SSK史上最も体育会系の記事かも知れません。今日開催された第1回浜松シティマラソンに参加してきました。市民からの要望に応えて、ようやく今年実現した大会なのだそうです。当日の天気は快晴。心配だった風もそれほど強くなく、気温もそれほど上がらず…とまさにマラソン日和でした。
ハーフマラソンから3kmまで様々な距離の種目がありましたが、私は10kmの部に参加しました。この距離では、ゲストランナーとしてあの増田明美さんが走りました。スタート前に遠くで何度か歓声が上がっていて、どうやらそこを彼女が通ったらしいんですが、結局彼女の姿を見ることはできませんでした。走っている間も自分のことで精一杯でしたし…。記録は53分04秒。決して速いとは言えないタイムですが、正直なところ走り切れただけでも上出来だと思っています。
ところで、Weekly SSKを始めてからもう5年半になるわけですが、身体を張ったネタこそ時折出てくるものの、ランニング関係の話は一度も出たことがなかったはずです。しかし、別にこれまで隠していたわけではありません。実際に、私はこの浜松シティマラソンにエントリーするまで普段は全然走っていませんでしたから。
そもそもどうして走ることになったのか?なんですが、始まりはメールのやりとりからでした。私の体育会系ネタといえば、一緒に富士山にも登った高校時代からの友人・おいおしくんを抜きにしては語れません。彼は普段から走っている人なんですが、12月に初めてフルマラソンを制限時間内で完走したのだそうです。高校時代の彼はそこまでパワフルな男だとは思わなかったんですが、就職してからジムに通って鍛えたのだそうです。ベンチプレスもかなり重いのを挙げるんですよ。
そんな彼のメールを読んでいて、最近ちょっと太り気味だったし、自分でもちょっと走ってみようかな?と思って返事を書いてみたところ、「2月に浜松シティマラソンがあるよ」と教えてもらったわけです。インターネットで申し込みができるということで、早速エントリーしたのが12月15日。こういう事は、思い立ったときにすぐ行動に移さないと熱が冷めてしまうんですよね。とにかくエントリーして周囲に宣言してしまうことで、自分にプレッシャーをかける意味もありましたが。
エントリー確認のメールが返ってきたのを確認して、そのままウインドブレーカーに着替えて走りに出かけました。家を出る前に、地図を見ながら2.1kmの周回コースを決めて出かけました。せめてこのくらいは走れないと…と思って決めた距離だったんですが、結局最後まで走りきることができませんでした。というのも、息が切れるよりも前に足が痛くなってきてしまったんですよね。出発前に念入りにストレッチはしたんですが、堅い路面を走るのが負担になっていたようです。
そこで、早速スポーツ用品店に向かい、新しいランニングシューズを買ってきました。せっかく本気で走るんだから、あまり値段ばかり気にせず、自分の足にしっくり来るものを選ぶことを心がけました。結局買ってきたのはアシックスのGEL-1100-SW。考えてみると、私の運動靴は昔から圧倒的にアシックス製が多いんです。足とメーカーとの「相性」というのがあるんでしょうか。
最初は毎日2~3kmを走りました。周回コースの距離を少しずつ伸ばし、正月までには5.1kmのコースを27分くらいで走れるようになりました。このときにちょうどおいおしくんと直接会う機会があり、「同じ距離を速く走るより、同じペースで長く走れるようにしたほうがいいよ」とアドバイスをもらいました。その後はさらに距離を伸ばし、5.1kmのコース2周を53分くらいで走れるようになりました。
本番2週間前の1月30日に、本番と同じコースを走ってみました。10kmのコースは航空自衛隊浜松広報館前をスタートして、時計回りにぐるりと自衛隊の敷地を大回りし、四ッ池公園陸上競技場がゴールとなります。この日は非常に風が強くて、向かい風になる前半でかなりスタミナを消耗してしまいましたが、55分ちょっとで走りきることができました。これで結構自信が付きましたね。
出張などもあり走れない日がありましたが、結局本番前までの2ヶ月弱の間に200km以上の距離を走ったことになります。ランニングでは余分な脂肪を身体に抱えていると負担が大きいので体重も減らしたかったんですが、結局体重の減少は3.5kg。本当はもう少し減らしたかったところですが、感覚としては数字以上に身体が軽くなった気がします。
マラソン大会に出場するのは初めての私。10kmの部には1,000人くらいが参加していたそうですが、こんなにたくさんの人と一緒に走るのも初めてでした。大勢で走ると、風が吹いていてもあまり気にならない…という利点があるんですが、一方で周囲の人たちに自分のペースを乱されます。普段は1kmを5分半をちょっと切れるくらいで走っていた私でしたが、この日の1km地点通過タイムは4分半。あまりに速すぎました。その反動が来て、3~4kmあたりではもうすっかりふらふら。足を前に運ぶのに精一杯でした。
ようやく自分のペースが取り戻せたのは5kmを過ぎたあたりから。給水所で水をもらうのも初めてだったんですが、この水は口の中を湿らせただけでほとんど飲みませんでした。もし普通に飲んでいたら、きっと気分が悪くなってしまったことでしょう。その後も、集団がばらけてきたおかげで自分のペースを保つことができて、無事1時間の制限時間内にゴールすることができました。
最初に53分04秒の記録を「上出来」と書いたんですが、これは普段と同じくらいの時間で走れたことが大きかったんですよね。この日ハーフマラソンに出ていたおいおしくんのゴールにも立ち会えたんですが、彼のタイムもほぼ予定通りの1時間40分。速く走れることはもちろんすごいんですが、予定通りの時間で走ることも難しいと感じました。
今日は、合唱団の人たちが応援に来てくれたのも嬉しかったですね。走るときは自分ひとりで走るしかないんですが、沿道で応援してくれる人、ゴールで待っていてくれる人がいることは力になります。今日走り切れたのも皆さんのおかげだと思っています。ありがとうございました。
今後どうするか?…まだ詳しく決めてはいないんですが、今回走ってみて思ったのは、走り続ければもっと速く、もっと長く走れるんじゃないか?ということ。今日も、私よりもずいぶん年上の方々が私よりもずいぶん先を走っていきました。体重が落ちて身体が軽くなったのも良いことですし、走ることそのものは続けていこうと思います。
来年開催されるワールドカップサッカー・ドイツ大会に向けてのアジア最終予選が始まりました。水曜日・9日にさいたまで行われた対北朝鮮戦は、両国を巡る関係の中で、試合そのものとは別次元でも異様な盛り上がりを見せる中でのキックオフとなりましたが、試合そのものは純粋に楽しめる熱い戦いとなりました。試合は、後半ロスタイムに勝ち越した日本の勝利。かつての日本代表といえば、ここ一番には弱いイメージが染みついていたんですが、彼らも経験を積んで変わったのでしょうね。私の方は昔の癖が抜けず、ロスタイムに入ると不安が増してしまいますが。
決勝点を挙げた大黒将志(おおぐろ・まさし、ガンバ大阪)選手は昨シーズンのJリーグ日本人得点王。みんながんばったとは思うんですが、最後は彼の「ゴール運」の強さが日本代表を救ったような気がしました。それよりもすごいのは、何度窮地に立たされても、ここ一番の試合には勝利して解任の危機を乗り越えてしまうジーコ監督かも知れませんね。ベンチワークが巧みだからなのか、それとも単に「勝ち運」が強いだけなのか。…ともかく、代表監督は試合に勝つのが唯一最大の仕事です。
コメントを残す