家に買い溜めてしまったDVDの消化中なんですが、ようやく「スター・ウォーズ トリロジー DVD-BOX」の本編を見終わりました。最初に公開された、全体の中ではエピソードIVに当たる「新たなる希望」はもう30年近く前の作品ですが、今見ても古さは全然感じませんね。
もちろん、DVD化されるときに最新のデジタル処理が施されているので、画質から古いフィルムっぽさを感じなくなっている…という面もありますが、ストーリーも今どきのハリウッド映画そのもののテンポの良さ、期待を裏切らない展開で楽しめます。というよりも、以降の映画がこれを目指したということなんでしょうけど。
年末あたりから散財街道まっしぐらの私なんですが、今回もこの冬の買い物のお話です。今回買ったものは腕時計。実は、私が腕時計を使うのは3年ぶりくらいになります。最近は、携帯電話を見れば時刻がわかるから…と腕時計は使っていなかったんですが、携帯電話はポケットから取り出さないと時刻がわかりません。これが最近面倒になってきたんですよね。
特に仕事中には現在時刻や経過時間を知りたい機会も多く、ポケットから出す動作が能率を落としているように感じることがあります。しかも、屋外の悪条件の現場に出ることも意外に多いため、水や衝撃に弱く取り扱いがデリケートな携帯電話を本来の目的である通話以外で取り出すのが不安になってきました。ですから、今回の買い物は仕事のために自分で買った…という意味合いが強いです。そういえば、ビデオカメラも同じ事情で購入したんですよね。
私が買った時計は、カシオのGW-700BDJ。いわゆるG-SHOCKシリーズに属する製品です。白黒反転の液晶デジタル文字盤が印象的ですね。耐衝撃性能にこだわって「壊れない時計」を志向した「G-SHOCK」は1983年生まれ。この独特のコンセプトは当初はマニア向けと見られていたようですが、今やすっかり一般に支持されて同社の腕時計の代表的ブランドになりました。今回の私の購入目的にも見事に合致します。だいたい、最初から購入候補はG-SHOCKしか考えられませんでした。
【CASIO The G (ザ・ジー) ブラックフォース GW-700BDJ-2JF】
しかも、このGW-700BDJには標準時情報を載せた「標準電波」を元に時刻を合わせる電波時計機能が装備され、太陽電池と二次電池を組み合わせて(文字盤の周囲が太陽電池です)電池交換を不要にしています。これらの特徴を備えた「The G」シリーズの広告には「止まらない、狂わない、壊れない」というキャッチコピーが躍っていますが、この3つの最も重要な基本性能を高次元で備えた、まさに「三拍子揃った腕時計」です。
G-SHOCKには、小学生の頃にお年玉で初めて腕時計を買おうと思ったときに、あまりに高くて買うのをあきらめた思い出があります。結局そのときには防水機能を備えたもうちょっと安いカシオの腕時計を買ったのを覚えていますが、考えてみると20年越しの夢をようやく叶えられたのかも知れません。それにしても、当時からG-SHOCKに興味を持った私のアウトドア志向はどうやら「三つ子の魂百まで」のようです。
余談なんですが、今や腕時計だけでなく携帯電話、デジカメなどの最先端の電子機器も作っている(特にデジカメの大衆化には多大な貢献をしました)カシオは、今でも正式な社名が「カシオ計算機株式会社」なんですね。電卓で名を挙げたルーツを社名に残しています。しかも、創業者の名前(樫尾氏)を社名に冠しているのも今となっては珍しいですね。
久々に腕時計を付けて生活することになったわけですが、最初に感じたのは「腕が重いなぁ」ということ。それまで付けていなかったものを手首に巻き付けているんですから当たり前といえば当たり前なんですが、特にG-SHOCKは軽量、薄型を目指した設計をしている製品ではありませんから、これは仕方ないところです。ちなみにGW-700BDJの重量は145g。今使っている携帯電話よりも重いんですよね。まあ、そのうち慣れてくることでしょう。
G-SHOCK最大の特徴である対衝撃性能については、幸か不幸かまだ実感する機会がありません。わざわざ衝撃を与えようという気にもなかなかならないものです。エクストレイルの「洗える荷台」と同じですね。また、発電なしでも満充電から6ヶ月間動作するということなので、太陽電池の効果もまだ全然実感できません。おそらくこの先も電池を意識することはないでしょうね。昔から時計の電池の寿命は年単位でしたから。
ただ、限りあるため込んだ電気を有効に使うための、省電力化への涙ぐましいまでの努力は感じることができます。暗い場所で一定時間放置すると文字盤の表示は完全に消えてしまいます。バックライトには元々低消費電力のELを採用していますが、点灯ボタンを押してから1秒くらいであっという間に消灯してしまいます。実用上は全然問題ないとは思いますが、ちょっとせわしなさは感じますね。
電波時計による時刻合わせも、その正確さはなかなか実感できません。「玄箱」みたいにとんでもなく精度が悪いのならともかく、腕時計に採用される水晶振動子(いわゆる「クオーツ」)を使う方法はもともと十二分に精度が高いですからね。それでも、常にNHKの時報とぴったり合っている時計というのは確かにすごいと思います。
ただし、電波をきちんと受信するためには結構気を遣わなくてはなりませんね。標準電波は、国内では福島県と佐賀県の2カ所から発信されているのだそうですが、私のいる浜松はどちらからも遠いせいか、自宅の中では室内に普通にいるだけでは標準電波を受信することができません。それどころか、窓際を一回り回ってみても、受信できる場所は1カ所しかありませんでした。
標準電波の受信は真夜中に自動的に行われる仕様になっている(手動でも受信できますが)ので、寝る前に腕時計をその窓のところに置くようにしました。これで朝起きれば時刻合わせは完璧。ただ、これでは遅刻してしまったときにも時計のせいにはできなくなってしまいますね。正確すぎるのもこれはこれで困ったものです(笑)。
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