Internet Explorerの独占状態にあるWebブラウザの勢力図を変えてくれるかも?と期待を集めていた、Mozilla Firefoxの正式版が公開されました。早速ダウンロードして、SSK Worldがどのように表示されるのかを確認したところです。また、Firefox対応の修正も行っています。
マージンの空き方や写真画像への本文の回り込み(これもHTMLの書き方で直るようです)など、Internet Explorerと微妙に違う挙動を見せる部分もありますが、今のところ深刻な問題は見つかっていません。特に非Windows環境の方にとって、SSK Worldをほぼ私が作ったとおりに(ローカルな設定次第で変わってしまうのは仕方ありませんから)見ていただける最適なWebブラウザと言って良さそうです。幸い動作もそれほど重くありません。是非お試しください。
ここ一週間で、立て続けに大阪と東京に出かける用事がありました。大阪行きは友人の結婚式、そして東京は仕事だったんですが、どちらも浜松からだと簡単に日帰りできてしまう場所です。もちろん、これは新幹線が通っているからこそできること。浜松から東海道新幹線に乗ると、東京まで行くのと京都まで行くのが全く同じ運賃になります。…裏を返すと、どちらも決して近くはないということなんですが。ひかり号で1時間20分くらい、こだま号だと2時間くらいかかります。
大阪では、東京との違いで話題が盛り上がりました。よく話に上るのがかけうどんの汁の色。関西だとほぼ透明なんですが、関東だと「底が見えないくらい真っ黒」ということになります。ただ、関東の方が味が濃いのか?というと必ずしもそういうことではなくて、聞くところによると塩分はむしろ関西風の方が高いのだとか。汁を作るときに使うしょうゆの種類が違うために色が変わるのだそうですね。
このため、カップ麺のうどんやそばでも関東版と関西版がある…というのも結構知られている話ですが、東西の境は岐阜県と滋賀県の境になるのだとか。ここにあるのは「天下分け目」の関ヶ原ですよね。見事な線引きです。ただ、この区分けだと「関東」になるはずの浜松では関西風のかけうどんを出している店を結構見かけます。まあ、かけうどんの汁の色は立地で決まるよりもむしろ店ごとの流儀で決めるものですからね。私は個人的には関西風の方が好きです。
うどんがらみでもう一つ出たのがたぬきうどんの話。関東のうどん屋で「たぬきうどん」を頼むと、天かすの載ったかけうどんが出てきます。一方、関西のうどん屋には「たぬきうどん」というメニュー自体を見かけません。「讃岐(さぬき)うどん?」と聞き返されます。天かすは手元の器にたっぷり用意されていて、めいめいに好きなだけかけられるのが普通。どちらにしても、一方の常識が他方では全然通用しないわけで、結構びっくりするようです。
そんな話とは全く別に、立て続けに両方に行ったことで東京と大阪の意外な差を実感することになりました。というのも、東京に行ってみたら大阪よりも日が暮れるのがずっと早いんです。大阪の午後5時はまだ草野球が出来そうなくらいの夕方だったのに、東京の午後5時の空はすっかり真っ暗でした。ちょっと気になって今日の日没時刻を調べてみると、大阪では16時54分で、東京では16時35分。20分近くも差があるわけです。
日没時刻は緯度と経度で決まるわけですが、東京と大阪を見比べるときには、東西に遠く離れているという経度差が特に効いてきます。地球が自転していくことを考えると、東にある東京では太陽が先に西の地平線の下に沈みます。大阪の市街地は東経135度30分あたり、東京の都心は東経139度45分あたりに位置します。1周360度を24時間で割ると、経度15度で1時間くらいの差が出ることになりますから、ほぼ計算が合いますね。日本では全国で同じ標準時を使っていますから、この時間差はそのまま記録上の時刻の差になります。
日没時刻が地球上の場所によって変わってくるのは、地球が平面ではない(他の証拠を積み重ねるとほぼ球体に近いことがわかるわけですが)ことを観察して実証できる一つの例です。飛行機に乗ったときに地球の丸さを実感した…という話を聞いたことがありますが、日本国内を移動するだけでもこうして地球の丸さを知ることが出来ます。世界地図の上ではちっぽけに見える日本ですが、こんなことが出来る程度の広さはあるわけですね。
そういえば、ちょっと前の新聞記事で「小学生の4割が天動説を信じている」というのが話題になっていました。お嘆きの方も多いようですが、学校では教えていないというのだから、知らない子供が増えるのは仕方ない気がします。
昔の人たちは、緻密な観測の積み重ねの上で、地球以外の星を動かすよりも地球を動かした方が宇宙はシンプルに表現できることに気づいたわけですよね。実感してもらうのが一番で、地上から観測できる方法も実際にあるわけですが、これも小学生レベルでは難しすぎます。地動説は概念的な説明を理解できる年になるまで教えるのを待つ…という今の方針の方が正解かも知れません。
余談になりますが、東京ではお土産に年賀はがきを買いました。もちろん普通の年賀はがきではありません。関東地区のみ限定で販売されている、インクジェットプリンタ用光沢紙のお年玉付き年賀はがきです。同封された紙の取扱説明書にはずいぶん注意書きがあります。顔料インクのプリンタには使えないようです。
霞ヶ関の日本郵政公社では「年賀状、私も書くから、あなたもね。」という松浦亜弥のポスターが大量に貼られていました。今や国民的アイドルである彼女がこのキャンペーンに選ばれるのは当然かも知れませんが、彼女がエプソンのCMにも出ていることを考えると、これってちょっと不公平なんじゃないの?と思ったりします。それにしても、最近SSK Worldの記事で彼女の出番が多いような気が…いや、きっとそれは気のせいです。
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