前作「Memories of you」から久々の新作になります。ファンキーなちょっと大人の雰囲気を狙った曲です。Aメロの部分は、「語り」的要素が非常に強く、最初はラップという設定も考えていましたが、MIDIデータでも表現しなくてはならないことを考えると、さすがにそこまで完全に割り切ることは出来ませんでしたね。歌う場合にもあまりメロディーを意識しすぎずにやった方が雰囲気が出るんじゃないかな?と思っています。
昔は「ラップなんて喋ってるだけで音楽じゃない」と思っていたんですが、改めて考えてみると音楽に一番重要な要素はリズムです。そして、ラップミュージックはこの一番重要な要素を実に純粋な形で備えています。最近は、特に詞を前面に出した表現方法としてラップというのもアリなんじゃないかな?と考えています。
曲の内容は、「明日を探しに」の続編というイメージ。希望に胸を膨らませて旅立った主人公ですが、現実はそんなに甘くありません。それでも、いつも前向きな気持ちは忘れない…そんな彼女は、私が落ち込みそうになる自分自身を励ますために作り続けている存在なのかも知れない、と思うこともあります。当然「彼女」ですから、音域は女性ヴォーカルが前提になっています。というわけで、またしても「歌手をどうするか」という大問題に直面してしまった私でした…。
今のところ、音声データに歌声などの生音は入っていませんが、私の所有機材に固有の機能をいろいろと使った音になっていますので、ある程度汎用性を考慮したものであるMIDIデータとはずいぶん違った雰囲気を味わえるはずです。サイズはかなり大きくなっていますが、是非音声データでお楽しみ下さい。
ところで、タイトルの「Sneaker」なんですが、別にこれは靴のスニーカーのことではなく、sneakと言う単語自体は「こそこそ歩く」と言った意味ですね。この世界では、ほとんどの人たちは陽の当たらないところでひっそりと暮らしているのです…これはそんな意味を込めた「Sneaker」。
この曲を聴く(MP3, 6分28秒,128kbps; 5.92MB)
XG対応MIDIデータ (SMF Format 0, 6分31秒 ; 55.7KB)
Sneaker in the night
作詞・作曲・編曲:S.S.K.
溢れる光と影の中
私は歩いていくしかないの
明日への途(みち)を探しながら
また夜が更けて行く……
華やかな世界に憧れてやってきたBig City
街の灯りはどこまでも希望に煌めいていた
だけど世の中そんなに上手く行くことばかりじゃない
どこにいたって待っているのは辛いほど退屈な日常
日々を暮らしていくのに精一杯で
Routine Workがぐるぐる3回る
自由を求めてもがいていたあの頃を思い出して
何にも変わってない今がとても悔しかった
溢れる光と影の中
私は歩いていくしかないの
明日への途を探しながら
また夜の闇に溶けてく
やりたいことならいつだっていくらだってあるけれど
一つさえ出来ないうちに時間だけがどんどん過ぎていく
歩かなきゃ進めないのはわかってるんだけど
今頃気が付いた
何でも自由に出来るって意外なほど大変なこと
明かりの消えた部屋で一人考えるときもある
私は一体どこに行こうとしてるのか
答えなんて出てこないけど一つだけわかったのは
惰性で生きてるだけじゃ何も変わらないこと
溢れる光と影の中
私は歩いていくしかないの
明日への途を探しながら
また夜が明けていく
いつもいつまでも私は
遠い夢を探し続けて行くの
自分で選んだ道だから
どこまでも歩いていける
遠く遠く果てしなく遠く
夢をいつまでも追い続けて行くの
泣きたいときだってあるけれど
もう振り返りはしない
溢れる光と影の中
私は歩いていくしかないの
まだ見ぬ明日へと真っ直ぐに
今日も夜を越えて行こう
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