今日は7月19日、月曜日。「毎週日曜更新」を旗印に5年近く続いてきた「Weekly SSK」が、ネットワークトラブルなどを除けば初めて日曜日の定期更新に間に合いませんでした。自分で勝手にプレッシャーをかけ続けていただけのことですから、皆さんにとっては大したことではないのかも知れませんが、私自身の気分はかなり凹んでいます。自分で決めたことも守れないようでは情けないですね。
今回のことがきっかけで、これまで張りつめていたものが切れてしまわないかどうか心配ですが、日曜日の定期更新はこれからも続けていきたいと思っています。まだまだやりたいこと、書きたいことがなくなってしまったわけではありませんから。
♪あ~たまをくもの~う~えにだ~し~
し~ほうのや~まをみ~おろ~し~て~
か~みなりさまを~し~たにきく~
ふ~じはに~っぽんいちの~やま~♪
雰囲気をガラリと変えていきなり歌い出してしまいましたが、もちろんこれは皆さんご存じの文部省唱歌「富士山」ですね。先月に浜名湖花博会場で歌った「しずおかラプソディー」でも核に据えられていた曲です。富士山については今更説明をするまでもないかと思いますが、山頂の剣が峰は標高3,776mという日本一高い山で、その裾野は静岡県と山梨県に広がっています。…ちょっと微妙な表現になっていますが、山頂付近には県境線が引かれていないので、どちらの県に含まれるのかが明確にされていないんですよね。
静岡県で育った私にとって、富士山に対する思いは特別なものがあります。自宅からは全然見えないんですが、それでも遠くから見るだけでふるさとを感じてしまうような山です。その富士山には登山道が整備されていて、日本最高峰の割には意外に敷居が低い山なんですが、私はこれまで一度も登ったことがありませんでした。そこで今回の企画。S.S.K.、富士山初登頂を目指します。
これまでも結構無茶なチャレンジ企画を単独行動で行ってきた私ですが、さすがに今回はそうも行きません。山登りでは過去に痛い目に遭っていますし…。今回私と一緒に富士山に登ってくれたのは、Weekly SSKではときどき名前の登場するおいおしくん。富士山登頂歴9回の強者です。彼にとっては記念の10回目、私にとっては初めての挑戦ということになります。
7月18日、日曜日。朝5時半に家を出て、自転車、遠鉄電車を乗り継いで浜松駅から新幹線で新富士駅に向かいました。新富士駅からはおいおしくんの先輩の車に乗せてもらい、富士山スカイラインから富士宮口新五合目に向かう…という、静岡県側から登るには最も一般的なルートです。富士宮口登山道は、スタート地点の標高が最も高い最短ルートで、そんな意味では初挑戦には向いているかも知れません。
新五合目まであと5kmを切ったあたりで、車が止められてしまいました。周囲を森林に囲まれた一本道に長い行列が出来ました。理由のわからないままに1時間くらい待たされることになりました。
さらに車で進んでみると理由がわかりました。2車線の道路の両脇にびっしりと車が停められています。これでは、降りてくる車とすれ違うことも出来ません。大きな観光バスでは通り抜けることも難しいのではないでしょうか。実際に、私たちも降りてくる車とのすれ違いに苦労しました。
普通なら、路上駐車するにしても片側だけにとどめておくのがマナーだと思いますし、実際に普段はこんな状態になることはないそうなんですが、どこで間違ってしまったんでしょうか。後から道を通る人たちのこと、そして自分たちが帰るときのことを考えれば、こんなことが出来るはずがないんですが。ともかく、富士山を訪れる人がそれだけたくさんいることは実感できました。
新五合目登山口を出発したのは午前10時10分でした。ここの標高は2,400m。この時点で、これまでに行ったことのある最高地点である大雪山・北鎮岳(標高2,244m)を超えています。既に私は未体験ゾーンに足を踏み入れていたわけです。緊張感も高まりました。
登山道では、雲の中を登っていくような感じになりました。ガイドブックによると約5時間の長丁場ですし、高山病にも気をつけようということで、意図的にゆっくりとしたペースで登っていきました。道中では、降りていく人たちとすれ違うことが非常に多かったですね。富士登山のパターンで最も多いのが山上での日の出、いわゆる「ご来光」を拝むことを狙ったものですから、ちょうど私たちの登った時間帯には降りてくる人が多いわけです。
まず大変だったのは風の強かったこと。帽子どころか身体全体が飛ばされそうな突風に煽られて、何度となく歩みを止めなくてはなりませんでした。そしてもう一つは寒かったこと。長袖のシャツを重ね着して出掛けたんですが、それでも山小屋前で休んでいるとあっという間に身体が冷えてきます。山頂では真夏でも10度C未満というのですから、当然の話ではありますね。これに強風も加われば体感温度はさらに下がります。
そうこうしているうちに、ようやく頂上に近づいてきたわけですが…この続きはまた回を改めてにしましょう。
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