先週もちょっと話題に出したジョーシンのスーパーキッズランドで、ラジコンヘリコプターを体験させてもらいました。といっても、室内でも飛ばせる電動の小さなヘリコプターで、商品としては3万円くらいで買えるものです。
2組のジョイスティックを縦横に動かして操縦します。店員さんに教わってちょっと自分でも操縦してみたわけですが、真っ直ぐ飛び上がるのに一苦労。左右によたよたした後、無様に落下してメインローターが折れてしまいました。と言っても、このローターは発泡スチロール製で1,000円弱で買える消耗品だそうですが。エンジン動力で飛ぶ大きなヘリコプターだと、さすがに落ちたときの費用も馬鹿にならないわけで、まずはこの小さなヘリコプターで練習するしかなさそうです。う~む…どうしたものか。
5月16日に発売になったDVD「ラストサムライ」を買ってきました。公開されたときには是非見に行きたいと思っていたのに、結局行きそびれてしまった作品です。前評判はかなり高かったんですが、ハリウッド制作でトム・クルーズ主演の時代劇…と聞いて、プラスイメージを持てという方が無理な話です。だからこそ実際に見て確認したかったわけですが。
それにしても、公開から半年そこそこでこうしてDVDが発売されるのはありがたいことです。それも、この作品は2千円台前半で購入できましたから、二人で1回見ればそれだけで映画館に行く分の元を取ってしまいます。ホームシアターを導入した身からすると、映画館に見に行くのが馬鹿馬鹿しくなってしまうくらいです。もちろん、映画館には巨大なスクリーンがありますし、ホームシアターでは太刀打ちできない包み込むような音響も楽しめるわけですが。
実際に見てみると、良い方向に期待は裏切られました。特に外国人が描く「サムライ」となるとかなり勘違いな描写をされるんじゃないか?という危惧があったわけですが、これは実に真面目に日本の文化を研究して映像化してくれた作品です。細かいことを言えばきりがないわけですが、ほとんど違和感なく見ることができました。ハリウッド作品の常ですが「お約束」な話の展開で、見ているうちに何となく先が読めてしまうんですが、これはこれで彼らの持ち味ですからね。安心して見られます。
この作品は、渡辺謙がアカデミー賞の助演男優賞候補にノミネートされた(残念ながら受賞は成りませんでしたが)ことでも話題になったわけですが、彼の演技は確かに強烈な存在感を放っていました。これならノミネートされて当然です。それでも、見ているとやっぱりトム・クルーズ扮する主人公のオールグレン大尉に感情移入してしまうわけですが。彼のイメージも「トップガン」や「ミッション・インポシブル」あたりのものがなかなか抜けなかったんですが、この作品では抑えめの感情表現がいい味を出しています。
考えてみると、見ていて「時代劇」という認識は全くありませんでした。たまたま日本を舞台にしているだけで基本はやっぱりハリウッド映画のノリを持っている…というところが楽しめた原因なのかも知れません。そうした意味では「異端の時代劇」と呼べるかと思います。ただ、背景の設定をリアルに固めたからこそ話自体にもリアリティが生まれて、感情移入がしやすかったのではないか?とは思いましたね。話自体はフィクションなんですが、もしかしてこれは実話?と思わせてくれるくらいです。
「異端の時代劇」というと、もう一つ忘れてはならないのは昨年公開の「座頭市」かな?と思います。こちらはベネチア国際映画祭で監督賞を取った「世界のキタノ」こと北野武監督作品ですね。これまた公開時には映画館に行きそびれてしまったんですが、半年くらいでDVD化され、今は自宅で見ることができます。3千円台で購入できるお値段も邦画としては良心的なところですよね。
この作品のどこが「異端」か?を考えると、真っ先に挙げたいのが音楽。時代劇にしては妙に軽いんですよね。話題になったタップダンスはまさにその象徴なんですが、他にも音で魅せるシーンはたくさんあります。映像が効果音を介して音楽にシンクロしている場面がいくつかありますね。この辺りはミュージカル的な見せ方です。この作品の場合、強烈なイメージの原作がありますから、いかにそのイメージをぶち壊すか?が鍵だったのでしょうけど、そんな意味ではこの演出はうまく行ったのでしょう。
ストーリーを味わって楽しめる「ラストサムライ」に対して、こちらはあまり深く考えずにノリで楽しませる意図が強く見える作品だと思います。おかげで、「難しい作品が多い」と言われる北野作品の中では大ヒットとなったわけですね。ただ、過剰なまでに飛び散る血しぶきは、さすがに万人向けとは言い難いわけですが…何しろR-15指定ですし。
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