大型連休が終わりました。今年の連休最大の目玉はやっぱり五箇山行きだったのかな?と思うわけですが、もう一つ、5日には浜松まつりで初子の生まれた家にお祝いに出かけました。法被を着て練り歩く側でなら何度も経験がありますが、今年は家族の皆さんと一緒にそれを出迎える側。こちらから見るのは初めてだったので、実に新鮮でした。年齢を重ねていくごとに、こちら側から見ることも増えてくるのかな…と感じました。
最近、「練り」部隊の統率力の低下が気になっていた私ですが、今年見た町内会では、300人はいようかという大集団だったにもかかわらず、かなり良く統制がとれていました。それとは別に、本体がやってくる前に先遣隊が来て挨拶をしたり、終わったあとで掃除に来る部隊がいたり…というのも印象に残りました。立場が変わったからこそ初めて見る姿だったんですが、こうした人たちがいてこそスムーズに祭りは進行していくんですね。
先々週のプロ野球セ・リーグの話に続いて、今回はパ・リーグの話から。セ・リーグのような超混戦状態ではなく、ある程度上位と下位の関係は固まってきたところですね。今回は今日の試合が終わった時点での対戦成績一覧表を見てみましょう。
順位 | 球団名 | 西武 | ダイエー | 日本ハム | 近鉄 | オリックス | ロッテ |
1 | 西武 ライオンズ |
※ | 2勝4敗 | 6勝3敗 | 4勝5敗 | 5勝1敗 | 6勝2敗 |
2 | 福岡ダイエー ホークス |
4勝2敗 | ※ | 5勝3敗1分 | 5勝3敗 | 5勝2敗 | 0勝5敗1分 |
3 | 北海道日本ハム ファイターズ |
3勝6敗 | 3勝5敗1分 | ※ | 2勝3敗 | 5勝2敗 | 4勝2敗 |
4 | 大阪近鉄 バファローズ |
5勝4敗 | 3勝5敗 | 3勝2敗 | ※ | 3勝2敗 | 3勝6敗 |
5 | オリックス ブルーウェーブ |
1勝5敗 | 2勝5敗 | 2勝5敗 | 2勝3敗 | ※ | 8勝0敗 |
6 | 千葉ロッテ マリーンズ |
2勝6敗 | 5勝0敗1分 | 2勝4敗 | 6勝3敗 | 0勝8敗 | ※ |
見ていくと、ちょっと面白い現象が起きているのに気付きます。2位につけている福岡ダイエーホークスが、最下位・千葉ロッテマリーンズに対して0勝5敗1分。まだ1勝も挙げられません。マリーンズがオリックスブルーウェーブに対して未勝利であるように「下位のチームが上位のチームに勝てない」というのならまだわかるんですが、完全に立場が逆転しています。
そう思ってさらに見ていくと、他にも上位チームが下位チームに負け越している対戦が目に付きます。3チームに勝ち越しているバファローズが4位、最下位のマリーンズも2チームに勝ち越している…というのですから、これは異常事態と呼んでも良いくらいかも。普通は、こうして「カモ」を作ったチームが上位を走るのですが、これだけ組み合わせが多く、しかも入り組んでいるのではそうも行きません。まさか、早くもプレーオフ効果が出ているとも思えませんし。
セ・リーグの場合は上位・下位を論じられないくらいの混戦(2週間前と順位がすっかり入れ替わってしまいました)なので何とも言えませんが、こちらも対戦成績が一方的になっているパターンが結構目立ちます。例えば中日ドラゴンズがヤクルトスワローズからまだ1勝も挙げられませんし、阪神タイガースは横浜ベイスターズからまだ未勝利です。ドラゴンズに対して負けなしのスワローズは、読売ジャイアンツにまだ勝っていません。
こうして対戦成績が一方的になってくると、負けている側のチームが持ってしまうのが対戦相手への苦手意識ですね。対戦する前から、「勝てないかも知れない」「勝てる気がしない」という気持ちが出てきてしまいます。
最初に負けを喫したときに、誰でもどうして負けてしまったかいろいろ考えるはずです。「ピンチであの打者に上手く打たれてしまう」とか、「あのピッチャーが出てきたらなかなか打てない」とか、あるいは「たまたま運が悪かっただけ、今度は勝てる」とか、何らかの理由付けをして次回の対戦に備えます。それが、答えを出せずに次の試合に臨んでしまったときにまた負けてしまい、また考えるけどわからない…という繰り返しで苦手意識が生まれてくるのではないかな?と思います。
もし、いくら考えても答えが見つからないときはどうすればいいのか?…これは、負けたことを忘れてまっさらの状態で臨むしかないような気がします。「負けそうな気がする」という思い自体がマイナスに作用してしまいますからね。少なくとも、最初の対戦が相手チームの全てだというわけではありませんし、同時にこちらのチームも全てを出し切ったわけではないはずです。プロ野球の場合は、最初の対戦と次の対戦では主催チームが替わりますから、頭の中をリフレッシュするにはもってこいですよね。
人と人とのコミュニケーションも、これとよく似ていると思います。誰にでも、「この人はちょっと苦手だなぁ」という人がいますよね。どうしてそう思うのか考えていくと、たいていは初対面の時まで遡れるのではないでしょうか。初対面で「この人は苦手」と思ってしまったことをその後いつまでも引きずってしまうことが多いような気がします。
人に対する印象は初対面の時のものが一番強く残ると思いますが、それがその人の全てだというわけではありませんし、それどころかその印象が相手のことを正しく捉えているかすら確実なものではありません。もしかすると最初の印象はとんでもない勘違いで、苦手意識を持ったせいでお互いが損してしまうかも知れませんよね。ですから、私は初対面の人には「この人は苦手だ」と判断を下さないように気をつけています。
一方で、私自身が他の人からいきなり「この人、苦手」と判断されてしまうのもお互いにとって悲しいことだと思いますから、特に初対面の人との会話には気を遣いますね。と言っても別に演技をしようとしているわけではなく、むしろ逆でなるべく素の自分に近いものが伝わればいいのではないかな?という気がします。それでなお苦手意識を持たれてしまうのなら、それも仕方がないことかも知れません。
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