組み立てはスムーズ
前回購入したマザーボードとハードディスクを、これまで使っていたシステムに組み込みました。組み込みは実にスムーズに進みました。もう何台も組み上げている私にはあまり関係ありませんが、マザーボード・GA-8IPE1000 Pro2にはフルカラー・日本語の組み立てマニュアルが付属していて、時代の変化を感じてしまいました。マニュアルは基本的に英語、しかも組み立て方なんかどこにも書いてないのが当たり前だったんですけどね。
見た目が大きく変わったのはハードディスク周り。シリアルATAのケーブルは幅1cm弱の平べったいケーブルで、「スリム」ケーブルでも結構かさばったパラレルATAとは大違い。実にすっきりとまとまりました。風通しも良さそうです。Seagate社製のドライブでは、電源コネクタも新しい規格のもの専用(Maxtor社などのドライブでは従来からの4pinコネクタも使えるんですが)になってしまいましたが、マザーボードに変換ケーブルが付属していたので、これについては全く問題なしでした。
最近のPentium 4用チップセットで一般的になってきたのが、2枚のメモリに並行してアクセスすることで高速化を図る、メモリのデュアルチャネル化。GA-8IPE1000 Pro2も当然対応しています。同じ色のメモリスロットに同じ容量のDIMMを差し込むと、デュアルチャネル動作になる仕様です。単に派手な色遣いにしているだけじゃないんですね。
私のところにはたまたま512MBのDIMMが2枚ありますが、片方は後から買い足したもの。基板デザインからして全く違います。普通は全く同じ仕様のメモリを2枚使うのが前提ですから、動かなくても仕方ないところですが、ダメでもともと…とやってみたところ、全く問題なくデュアルチャネルで動作しました。ただ、問題だったのは…その話はまた後にしましょう。
こんな小技も
ところで、組み立てているときに一つ問題になったのがUSBポート。マザーボード上には4ポート分の接続端子が用意されていますが、マザーボード付属のバックパネルで2ポート分、購入したフロントパネルにもう2ポート分…と接続すると残りはなし。内蔵のメモリカードリーダーをつなぐ場所がなくなってしまいます。
この件は前から引きずっていた問題で、これまでは「バックパネルのUSBポートは取り付けない」という方法をとっていましたが、USBの内部接続端子は2ポート一組ですから、これでは1ポート分が死んでしまいます。外にあるUSB端子から、ケース内にケーブルを引き込んでつなげば済むわけですが、そのままでは通す穴がありません。拡張スロットの蓋を外せば大きな穴が空きますが、テレビチューナーボードの電磁波シールドに対する異常なまでのこだわりを見ると、あまりいい加減なこともできません。
これについては、秋葉原で面白いパーツを見つけたので、ちょっと使ってみることにしました。玄人志向のCABLEROAD-PCIという製品ですが、見ての通り拡張スロットの蓋に3つの切り込みが入っているだけのもの。
ここにケーブルを通して、ケース内に配線するわけです。見栄えと電磁波シールドを考慮して、使っていない切り込みには台所で流しの防水などに使うアルミテープで蓋をしておきました。ちなみに購入価格は400円でした。たったこれだけのパーツに400円?という気もしますが、鉄板を綺麗に切り抜く加工の手間を考えたら、「自分で作るくらいなら買う」というところでしょうか。
仕様の壁
先に触れかけて後回しにした問題に戻りましょう。組み立てが終わり、BIOS設定を確認して、OSをインストールして、マザーボード付属のドライバを組み込んで…というあたりまでは順調そのものでした。これまで使っていたWindows XPをインストールしましたが、派手に構成部品が変わった気がするのにライセンス認証はインターネットで一発通過でした。未だに再認証要求の判定基準が読めません。
その次に行った作業はBIOSの再設定でした。これまでは、ベースクロック100MHz(FSB400MHz)のPentium 4 1.6AGHzに133MHzを供給して2.13GHzで動かす…というオーバークロックで運用していました。今回も同じように設定しようと思っていたのですが、ここで重大な問題が発覚しました。メモリの動作周波数をCPUの2倍に設定できないのです。選択肢に現れるのは「2.66」と「Auto」のみ。私の持っているメモリは266MHz動作が定格のPC2100ですから、133×2.66の354MHzではとても動かせません。
865PEチップセットではベースクロックは100/133/200MHzに対応、メモリは266/333/400MHz対応…とされているものの、すべての組み合わせが使えるわけではありません。ベースクロック100MHzの場合はメモリは266MHzのみの対応。どうやら、BIOS側が現在設定されているベースクロックとは無関係にCPUの仕様を読み込んで、使える倍率を規制しているようです。CPUと同じIntel社のチップセットですから、私みたいな利用方法を嫌って対策を打ったんでしょうか?
どうしても速く動かしたい…ということになれば、メモリだけPC3200のものを購入してくるという手もありますね。CPUを換えるときにはメモリも購入しなくてはなりませんし。まあ、全く動かないわけではありませんし、テレビ録画のようなリアルタイム作業には問題がなさそうですし、当面は1.6GHz動作のままで行きましょう。予定通り今月2日に発表された新しいPentium 4のことも調べてみなくては。
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