初日の出はこう撮った

2004年がやってきました。いつも思っていることですが、年が変わったからと言ってすべてが劇的に変わるものではありません。今日は昨日の続き、明日は今日の続き。でも、続いているからこそ一つずつが大事なんですよね。毎日の積み重ねが未来を作っていくんですから。

毎日の積み重ねといえば、1月2日には通算アクセス数が22,000を突破しました。去年も、一昨年も年明けすぐにカウンタがキリ番を突破したんですよね。どうもそういう巡り合わせになっているみたいです。ただ、一昨年に積み上げた数字は5,000、そして去年は8,000と、確実に増えていますが。


2004年年賀限定版トップページ

SSK Worldのトップページは、今年も年賀限定版に衣替えしました。毎年、紙の年賀状のために作ったイラストを加工して載せていたんですが、今年はちょっと趣向を変えてみました。今年トップページを飾ったのは初日の出の写真。それも、元旦当日の朝に撮ってきたものを加工してその日の午前中に載せました。この反応の早さは、まさにWWWならではですよね。

もともと今回は友達と初日の出を見に行く話もあったんですが、前からの予報では元旦の天気はあまり良くなく、今年の初日の出はまず見られないだろうな…ということで計画は流れていました。ところが、紅白歌合戦の終わった後にぼーっと天気予報を見ていたら、「本日の朝は(NHKの天気予報は午前0時を越えるときっちりと日付の扱いが変わりますよね)全国的に晴れる見込み」との話。

それならちゃんと初日の出が見られるじゃないか!と思ったわけですが、まさかこの時間に電話でメンバーに招集をかけるわけにも行かず、一人で出かけることにしました。考えてみると、この日に限れば午前0時半でも起きている人は結構いた気がしますし、メールでも送ってみれば良かったのかも。まあ、通信規制の厳しい時間帯でしたけどね。


浜松近辺で、最もメジャーな初日の出ポイントの一つが中田島砂丘。遠州灘に面した東西約4kmの砂丘で、日本の三大砂丘にも数えられているようです…実はこの「三大砂丘」自体がかなり曖昧なんですが。ちょっと調べてみただけでも「三大砂丘の一つ」を名乗っている場所が5カ所くらいあるんです。まあ、「言ったもの勝ち」という面はあると思うんですけどね。ともかく、私も今回はここに出かけることにしました。

歩いて行くにはちょっと遠い場所なので、車で出かけるのが一番素直な手段だと思うんですが、自宅の近所を通る路線バスが臨時運行されていたので、これを使うことにしました。実は紅白歌合戦を見ながら日本酒を飲んでいたので、酒気帯び運転で捕まるのが怖かった…というのが最大の理由だったんですが。普段は家では飲まないんですが、この日だけの我が家伝統(と言っても私一人だけですが)の儀式なんです。

自宅前の停留所にバスが来るのは朝5時過ぎ。ここでバスに乗ったのは私一人、車内にいたのは6人でした。その後もいくつかの停留所で2、3人ずつ拾いながら、のんびりした感じでバスは進みました。ところが、浜松駅前のバスターミナルに着くと、そこにはバスを待つ人の長~い行列が。バスは通路まで満載状態になって、あとは中田島砂丘に直行しました。


初日の出を待つ人々

中田島砂丘に着いて驚いたのは人の多さ。まさか、この寒風吹きすさぶ海岸に出かけてくる物好きがこんなにたくさんいるとは思いませんでした。砂丘と言うだけに小高い丘がいくつかあるわけですが、そんな場所にはこんな風に人が集まっています。

私は、三脚を立てて立派な一眼レフカメラを構えている人の隣に陣取りました。本格派の人のいる場所はいいカメラポジションのはず…という計算でした。ちなみに、私のカメラはもちろん先月買ったばかりの2代目デジカメ・DiMAGE Xt。三脚は持ってきませんでしたが、初日の出を撮るのなら手ブレは何とか押さえ込める…と踏んでいました。何しろ強烈な光に向かってシャッターを切るんですから。

初日の出とそれを見る人々;拡大画像サイズ23.6KB

6時55分頃に、南東の空から太陽が昇り始めました。ちょうど目標の方向には突堤があり、テトラポッドの間を縫って太陽が見える形になりました。それでも、とても綺麗でしたよ。高い場所にいた人から順番に歓声が上がるのはおもしろかったですね。

太陽は5分ほどで水平線から完全に姿を現しましたが、この間取り憑かれたように30枚ほどの写真を撮りまくりました。そして、初日を拝むのももちろん忘れませんでしたよ…今年も健康で1年が過ごせますように、と。いろいろありますが、やっぱりこれが一番大事なことです。何をするためにも健康な身体が必要ですからね。


家路につく人々

その場で余韻を楽しんでいる人たちを横目に見ながら、早めに帰ることにした…つもりだったんですが、やっぱり同じことを考える人たちはいるわけで、こんな風に多くの人たちと一緒に歩くことになりました。いったいどこからこんなにたくさんの人が出てきたんでしょうか?

帰りのバスは10分ほど待つだけで乗れました。しかも運良く座れましたから、その場で編集を始めました。そのために、改造したヒップバッグでレッツノートを持ってきてましたからね。SDメモリーカードスロット経由で写真を読み込み、Paint Shop Proで編集を行います。

これまでのトップページ用にアイコンを配置したファイルを使い、背景のレイヤーを写真に入れ替えればほぼできあがりです。アイコンをボタンとして動作させるために画像を分割するのも、Paint Shop Proが半自動的にやってくれます。「謹賀新年」などの文字はあらかじめShadeでレンダリングしてあったので、これもレイヤー上で位置を調整しました。家に着く頃までには画像が完成していました。さすがにアップロードは自宅で行いましたが。

わざわざモバイルでする必要もないかな?…と私自身も思いましたが、これはもうある意味病気ですからね。今年も、これに限らずいろいろなことでチャレンジはしてみたいものです。


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