足りなくなったもの
我が家にもついにBフレッツが開通しました。あとはこれを家庭内LANに接続するわけですが、この場合持っている機器をつなぐだけでは足りないものがあります。それはいわゆるブロードバンドルータ。
これまでの環境ではイーアクセスからレンタルされたADSLモデムにルータ機能が内蔵されていたので、そこからハブ経由で複数の端末をつないでいたわけですが、BフレッツのONUにはルータ機能はありません。ここに複数の端末を接続して同時にネット接続を利用するためには、新たにルータが必要になります。同時に接続することを考慮しなくても、「接続」という動作を全く意識せずに使えるルータ環境の快適さは魅力です。セキュリティ面でも有利ですし。
そして、またも買い物
足りないものはどこかで入手するしかありません。しかも、パソコン直結であれだけの高速通信を見せつけられては、中途半端なものは使えません。いろいろ考えた末に、NTT-MEのBA8000 Pro(写真右)を購入しました。WAN-LAN間のスループットが90Mbps以上という高性能と、高度なセキュリティ保護機能が売りの製品です。
最近は100BASE-TXインターフェースの限界に迫るような高スループットを売りにしたルータも増えてきましたが、総合的な高機能以外に決め手になったのは筐体のデザイン。これまで使っていたAterm DR202C(写真左)と同様の縦置きデザインで、透明アクリル製のフロントパネルとメタリック調のサイドパネルが高級感を醸し出しています。しかも、縦置きスタンドには手にずっしりと来るほどの重量感があり、縦置き時の安定性は抜群です。
細かい話ですが、もう一つ気に入ったのは付属品の中身。BA8000 Proの電源には比較的大型なACアダプタを使いますが、これは電源タップ上の他の差し込み口を塞ぐなどしてあまり好まれないスタイルですよね。ところが、BA8000 Proでは短い電源延長コードが同梱されていて、これのおかげで設置にはあまり困りません。ちなみに購入価格は16,800円。同クラスの製品の中ではかなり高価な部類になりますが、高機能と高級感に支払う金額としては仕方ないところかも知れません。
設置にもこだわって
室内への設置状況はこんな感じです。BA8000 Proの内蔵ポートで接続がすべてまかなえるので、これまで使っていたスイッチングハブはひとまず片付けました。残ったのは縦型の筐体3つ。ONUとハードディスクの間に、BA8000 Proがクールに収まっています。時折点滅するLEDもこれまたクール。インテリアとしても十分通用しそう…かどうかは人それぞれの趣味の問題ですが。
無線LANのアクセスポイントもそのままつないであります。実は、無線LANの方針が定まらなかったためにルータの選択にもずいぶん迷ったんです。このルータを買ったということは、今後の方針もだいたい決まってきた訳なんですが、このあたりの話はまた改めてさせてもらうことになりそうです。いずれにしても、ADSLの頃からボトルネックになっていた無線LANの速度は、もはや致命的な差になっています。何らかの対策は打ってみたいところです。
ルータで速くなった?
接続が変わったので、気になるのは通信速度の変化。間にルータという余計なものが入っている分、速度は落ちることを予想していたんですが、試してみるとそうでもないようです。osoさんのSPEED TESTでは15?20Mbpsくらい。パソコン直結だとPPPoEの手続きがパソコンの負荷になるので、この処理をルータに任せた方が速くなる可能性はあるんですが…。
ところが、しばらく続けていると状況はそんなに単純ではないことがわかってきました。接続速度自体が短時間のうちにもかなり大きく変動します。10Mbps弱から20Mbps強という幅広い結果が弾き出されます。フレッツ・スクウェアの速度測定に至っては、10Mbpsから60Mbpsまでまさにバラバラ。これでは速度の評価どころではありません。
もともとBフレッツは帯域幅保証型のサービスではありませんから、安定した通信速度を求めるのは筋違いなんですよね。考えてみると「ベストエフォート」という呼び方は実に当を得ています。和訳すれば「最善の努力」。出来る範囲で最大限頑張ってるけど、そこそこのスピードしか出ないときは許してね…と言ったところでしょうか。
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