昨日から、アメリカの軍隊によるイラクへの攻撃が始まりました。国際的な理解を必ずしも得られていない中でついに始まった戦い。私はどこかで何かの壊れる音を聞いたような気がします。ブッシュ大統領が演説の最初の部分で「35カ国以上が賛同している」と強調していたのが印象的でした。日本もその35カ国の中に数えられているわけですから、これは決して人ごとではありません。一人ひとりの思いと国全体としての公式見解が必ずしも一致しないのは辛いところですが。
今日もNHKではこの戦いの状況が報道され続けています。ミサイルや爆弾で攻撃を受けている街の様子が鮮明な映像で中継されていることには大きな違和感を覚えます。それを見て、まるでわかったように状況が解説されているのもこれまた変な感じですね。戦争では情報統制も重要な戦略の一つです。今「見せられている」ものはほんの一部分、それも一方的な視点から見たものに過ぎないのですから。
2月22日に公開された映画「ロード・オブ・ザ・リング?二つの塔?」をようやく見に行くことが出来ました。週末に映画館に出掛けてちょっと見てくればいい(3時間の上映時間を「ちょっと」と呼べるのかは別として)のでしょうけど、このところ週末と言えば滑りに行く…という行動パターンが決まっていたので、なかなか行く時間が作れなかったんですよね。気が付けば6週連続でゲレンデ行き。自己新記録(笑)です。
週末に出掛けられないのなら平日に…というわけで、仕事の終わった後に見に行くことにしました。今回も上映館はヴァージンシネマズ浜松(現・TOHOシネマズ浜松)なんですが、ここは全席指定の映画館ですから、出掛けたのに満席…ということになってしまってはおもしろくありません。そこで、座席を予約しておくことにしました。Webサイトから翌日・翌々日分の座席を予約できるんですね。これは便利です。
私の予約したのは、夜9時前からの1日では最後の上映。もちろん字幕版です。予約したらど真ん中の特等席だったので、それほどお客さんはいないのかな?と思ったら、意外に賑やかでした。それも若者たちの比率が大きかったような気がします。いわゆるレイトショーで、料金が1,200円と安いからでしょうね。
これから映画を見ようと考えている人のために、細かいストーリーについては触れずにおきますが、前作を見た私の期待には応えてくれた気がします。前作で離ればなれになってしまった旅の仲間たちそれぞれの行動が、場面を細かく切り替えながら伝えられていきます。上映が終わるのは午前0時過ぎで、普段なら寝ていることも多い時間帯になるんですが、眠気に襲われることは全くなく、映画の世界に吸い込まれていました。
映像面では、「作り物」を感じさせないスケールの大きな映像が多く大満足でしたね。DVDで制作過程を見たので、どうやって撮影するのかはほぼ理解したつもりだったんですが、それでも「どうやって撮ったんだろう?」と考え込んでしまうような場面がいくつもありました。1万人以上の大軍隊による戦闘シーンには、また人工知能によるCGシステム「Massive」が使われたのでしょうか。
前作で感じた尻切れトンボのような感じは、今回は受けませんでしたね。前作よりも明確に次作への伏線が示されていて、この後はどうなっていくのだろう?という好奇心を起こさせてくれます。もしかすると、単にこうした終わり方に慣れてしまっただけなのかも知れませんが。
仕事の後でゆっくり見ることが出来て、しかも安い…というわけで、レイトショーは実に魅力的ですね。ただ、帰り道の交通手段が事実上車しかなくなってしまうので、結局そちらの費用が高く付いてしまうような気もします。実際に、この日は結局自家用車の駐車料金の方が高かったんですよね…割増料金を払わなくてはならないタクシーと比べればずいぶん安いんですが。
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