爽やかなイメージのインスト曲。私がかつてコテコテのフュージョン人間だったことがよくわかる(笑)作品です。この手の曲の王道を行く16ビートの真ん中に、3拍子のスローパートが挟まっているところがちょっとした自己主張でしょうか。メロディーを執るのがサックスとギターになっているあたりは思いっきりT-SQUAREを意識していた気がします。
MIDIデータを作るときには、メロディーパートとピアノやオルガンなどの鍵盤楽器はリアルタイム入力で作ることが多いんですが、この曲は珍しくすべてのパートが数値入力で出来ています。メロディーがユニゾンになっている部分でも奏法が違うことを意識して、ちゃんと別々にデータを作っています。今になって振り返ってみると、どちらも生では絶対再現できないようなフレーズになっていたりするわけですが。
ちなみにこの曲は、私が某ゲーム制作会社のサウンド制作部門にデモテープとして送るため、全くの白紙からたった4日ですべてを仕上げた作品です(オリジナルはSC-88専用)。残念ながらゲーム業界人にはなれませんでしたが、考えてみるとその方が良かったのかも知れません。いくら音楽が好きでも、仕事にしてしまったら辛いこともたくさん出てきて、もしかすると嫌いになってしまうかも知れませんからね。
この曲を聴く(MP3, 4分56秒,128kbps; 4.52MB)
XG対応MIDIデータ (SMF Format 0 , 4分58秒 ; 72.5KB)
GS対応MIDIデータ (SMF Format 0 , 4分58秒 ; 74.6KB)
風の彼方に
作曲・編曲:S.S.K.
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