呪われた液晶?
本題の前に一つ。前回の記事にも登場した液晶ディスプレイ・FlexScan L465なんですが、製造元のナナオからLx65シリーズに不具合があることが明らかにされ、無償修理も行われるようです。どうもデスクトップ機の液晶ディスプレイに関しては運がないようですね…呪われているかのようです。職場のディスプレイも最近時々表示が乱れますし。
詳細についてはEIZOホームページを見て頂きたいんですが、入力切り替えを自動に設定した状態で、長期間無信号状態で電源を入れておくと障害が発生するようです。私の環境の場合、入力切り替えは常に手動で固定していますし、ディスプレイの電源はパソコン本体と連動するようにしているので実害はないはずなんですけどね。それでも何だか時限爆弾みたいで気持ち悪いので修理はお願いしようと思っています。
きっかけは引っ越し
時節柄ついつい買い物をしてしまう(笑)んですが、今回の買い物はこれ。Canonの透過原稿ユニット内蔵イメージスキャナ、CanoScan 8000Fです。購入理由は「写真フィルムを取り込みたいから」。引っ越し荷物の中に、これまで撮った写真のフィルムとプリントが入った段ボール箱が4つあるんですが、これがあまりに場所を食うので何とかしたかったんですよね。スキャナで取り込んでデジタル化すれば、劇的に占有スペースが減るだけでなく整理も便利になりますし。
前にも記事にしましたが、これまで使っていたのはEPSONのGT-7700U。EPSON製品からCanon製品へ…という流れは、プリンタの買い換えパターンを連想してしまいます。この2社の競争関係は面白いですね。互いに刺激し合って、より良い製品をより安価に市場に送り出し続けています。一般的に、対等の実力を持った二者の争いは緊張感があってレベルの高いものになりますよね。一方で、CPUやOSや日本の政治のように実力が対等とは言えない場合には、競争のレベルがぐっと下がってしまうんですが。
ところで、GT-7700Uは下取りと言うことでいつもとは違う店に売りに出すことになったんですが、「箱がない」という理由で1,000円減額されてしまいました。たった1,000円とお思いかも知れませんが、買い取り上限価格が3,000円前後ですから、文句の一つも言いたくなります。「箱だけ持ってくれば1,000円で買ってくれますか?」と訊いたら、店員さんは困った顔をしていました。今度は箱は捨てずにしまっておくことにします。
お手軽、極楽
スキャナのセットアップはすこぶる簡単。CD-ROMからあらかじめドライバ等をインストールしておき、その後でスキャナをUSBポートに接続するだけです。ちなみに、このCanoScan 8000Fは我が家では初めてのUSB2.0対応デバイスだったりします。マザーボード側には半年以上前から装備されていて、OS側もWindows XP SP1で本格的に対応となったUSB2.0ですが、ようやく働くことになります。実は、SP1を導入するまでUSB2.0の認識がどうも上手く行かず、それが対応機器の導入が遅れた一因だったりします。自作機だとこの辺りを問い合わせるのにも聞く先がなくて苦労しますね…ようやくこのコーナーらしい話題になりました(笑)。
最初は紙の原稿を取り込んでみました。もちろん最近の製品で普通に取り込めば品質に問題などあるわけもなく、非常に綺麗な画像が取り込まれました。速度は、厳密に計ったわけではありませんがGT-7700Uよりも少し速いような気がします。USB2.0は従来のUSB1.1の40倍という超高速のデータ転送速度を持っているわけですが、スキャナ自体はセンサーが原稿台に沿って平行移動するなど機械的な動作を伴うものなので、そこまで劇的な違いが出ることはないはずです。
【「12枚同時」の意味】
次はいよいよ写真のネガフィルムです。CanoScan 8000Fでは、同時に12枚分の35mmストリップフィルムを原稿台の上に載せることが出来ます。同価格帯の競合製品よりも枚数が多く、店員さんもそこをセールスポイントの一つにしていました。私が「6枚載る機種の2倍速く読めるんですか?」と訊いたら、「そうではありませんがたくさん載る方が良いですよ」と教えてくれました。説明によると「フィルムの取り込みが非常に遅いから」だそうで、言葉で聞いただけではその意味がよくわからなかったんですが、実際にやってみるとその理由がわかります。
スキャナにネガフィルムをセットしてプレビューボタンを押すと、写っている写真の枚数が自動的に認識され、サムネイル画面が表示されます。画面上から実際に取り込みたい写真を選択して正式なスキャンを始めるんですが、12枚同時に載せておいても取り込みは丁寧に1枚ずつ行われます。最高解像度の2,400dpiだと1枚に3分くらいかかるんですが、この調子で単純計算すれば6枚で18分、12枚なら36分となります。しかも、この間全て自動でユーザーのすることは全くありません。つまり、同時に多くの枚数を載せられた方がパソコンを放っておける時間が長くなるんですよね。
そんなわけで、食事中に取り込み、テレビやDVDを見ながら取り込み、風呂に入っている間に取り込み…と言った感じで、パソコンに向かわない時間を有効利用しながら写真を少しずつデジタル化しています。なかなか進まないんですが、慌てず、じっくりやりたいと思っています。
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