自宅を引っ越すと変わること
この度引っ越しをすることにしたわけですが、引っ越しによってインターネットへの接続環境も変わってきます。自分の家を建てるのならば、設計時から光ファイバーを引き込んでしまえば現状ではほぼ完璧なんですが、今回の引っ越し先は賃貸物件ですから、そこにどんな基盤整備がされているかで環境の選択肢は自然に絞られてきます。ネット接続環境を最優先にして物件を探したわけではないんですが、私の新居はかなり恵まれた環境にあります。
好条件の一つは、地元のケーブルテレビ局・テレビはままつの回線が各戸まで配線済みになっていること。テレビ用アンテナの代わりにケーブルが来ている…ということで、特に会費を払わなくても地上波放送はクリアな画質で見られるんですが、さらに有料のインターネット契約をすれば、下り最大1.5Mbps、上りは最大512kbpsという速度でインターネット接続が利用できます。しかも、ADSLとは違って回線の長さによる影響を受けませんから、実質的にはこれまで使っていたフレッツ・ADSL・1.5Mよりも高速になるはずです。気になる工事費も、宅内まで配線済みと言うことで少し割安です。
もう一つは、電話回線の収容局からの距離が比較的近いこと。これまで住んでいた家はちょうど2つの収容局の中間あたりの位置(ちなみに路線長は約4km)で、フレッツ・ADSLを申し込んだときにも不安たっぷりだったわけですが、新居は収容局から直線距離で1.3km、実際の路線長でも約2kmしかありません。もちろん、この条件はADSLを利用する…と仮定したときの話に過ぎないんですが。
1年ちょっとで変わったこと
前の家でフレッツ・ADSLを導入してから1年3ヶ月が経ちましたが、この間にブロードバンド環境は爆発的に普及し、それを取り巻く状況は劇的に変わりました。変化の一つは、通信速度が上がったこと。ここ1年でADSLの下り最高速度は1.5Mbpsから8Mbps、さらには12Mbpsへと向上しましたし、さらに桁違いの100Mbpsを誇る光ファイバー接続も、かなりリーズナブルな価格で使えるようになっています。
もう一つの変化は、料金が下がったこと。フレッツ・ADSLの月額料金も1,000円以上下がりましたし、他社のサービスはさらに安い料金で提供されています。もちろん、低料金化の背景にはYahoo! BBを始めとする各社の参入による競争があったわけで、業者の選択肢が増えたこと自体も嬉しい変化です。
実は、先ほど触れたように収容局からの路線長等のデータが公開されるようになったのも大きな変化なんですよね。電話番号を入力すれば、NTT西日本のホームページから路線長、さらにはもっと直接的にADSLの通信への影響を予想できる伝送損失までも知ることが出来ます。回線の開設から情報提供までにちょっと時間がかかるので、私のように新しく開設した回線に即ADSLを導入する場合には参考になりませんけどね。
ついつい性格が出て
様々なサービスを比較検討した結果、今回はイー・アクセスの提供するADSLプラスを使って、プロバイダには引き続きBIGLOBEを利用することにしました。ADSLプラスは、これまでのADSLに加えていくつかの新技術を使い、最大で下り12Mbpsを実現した方法ですね。また、最高速の出ない場所でも従来のサービスと比較して速度の向上が期待できます。この通信速度の高さはもちろん選択理由の一つになりました。
もう一つの理由は、これまで使っているBIGLOBEのアカウントをそのまま利用できること。イー・アクセスは、直接個人にADSL回線を提供するわけではなく、プロバイダにADSL回線を貸すいわゆる「ホール・セール」という形態を取っています。もう少し平たく言えばADSL回線の卸売業者なんですね。イー・アクセスの回線を使うために私が連絡を取らなければならない先はBIGLOBEだけ。料金もBIGLOBEからまとめて請求されます。フレッツ・ADSLのようにNTTとプロバイダから別々に料金が請求されるややこしさもなく、しかもより安価にブロードバンド環境が利用できるということで、私たちにとっては都合のいい方法です。
しかし、最大の決め手になったのは試しにフレッツ以外を使ってみたかった…ということ。しかも、最後に選択肢がTOKAIとイー・アクセスになったときに、周囲に一人も利用者がいないイー・アクセスを選んでしまったんです。こんなところにも新しもの好きの性格が出てしまいました。実は、価格破壊の元祖・Yahoo! BBも検討はしたんですが、残念ながらサービス地域外でした(笑)。
さて、方針は決まったので早速手続き…となるわけですが、この続きは次回とします。実はもう回線自体はつながっていたりするんですけどね。
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