東京土産
今回の話題は、この前東京に行ったときに買ってきた品物についてです。まずは写真を見ていただきましょう。スウェーデン・BOBLBEE社製のバックパック、PEOPLES DELITEです。ABS樹脂とアルミニウムで形作られた背面のハードシェルが強烈な存在感を放っています。2、3年くらい前からときどき見かけるようになったこのバックパックなんですが、最初は自転車に乗っている人が背負っているのを見ることが多かったせいか、空力性能の向上を狙って作られたのか?と思っていました。
ところが、調べてみると狙いは全然別のところにあったんですね。内側を見ればわかるんですが、もともとこのハードシェルにはノートパソコンを衝撃から保護する意図があったんです。一番背中に近い側にはノートパソコンを納めるための大きなポケットが装備されていますし、そのポケットの上にはCD-ROMなどを意識したサイズのポケットが付けられています。さらにその上のハードシェルまではかなり大きな空間になっていますから、付属品や周辺機器にカメラ類、さらには身の回りのちょっとした小物や着替えの下着くらいまで十分入ってしまいます。
BOBLBEEのハードシェルと言えば元祖はMEGALOPOLISというモデルなんですが、実際に見比べてみるとさすがにあれでは大きすぎるかな?と思ったので、イメージはそのままにコンパクト化が図られたPEOPLES DELITEを選んだわけです。実際に入れようとしているノートパソコンが小振りなレッツノート・CF-B5Rで、将来的にもこれより極端に大きなものを持ち歩く気はしませんしね。
実は必要に迫られて…
普段からレッツノートを持ち運ぶのに使っている鞄についてはずいぶん前に記事にしています。あのインナー+アウターの組み合わせは今でも十分強力だと思っているんですが、残念ながらアウターバッグ側にパソコン周り一式以外を詰める余裕がありません。そこで、ちょっとした小旅行に出るときなどは、普通のバックパックにインナーケースと身の回り品を付けて出かけることがあります。
実は先のCF-B5R落下事件もこの組み合わせのときに起こったんですが、今回は東京でさらに危ない事態に直面してしまいました。バックパックの紐をドアノブに引っかけて、肩掛け部分が破れて穴が空いてしまったんです。ちょうどそのときには破れた右側の肩ひもしか使っていませんでしたから、これが完全に切れれば落下していたことでしょう。もともと、パソコン一式というかなり重い荷物(CF-B5Rでも1.5kgちょっとあるわけですから)を入れて負荷がかかっていたはずです。こうなってしまうのはある意味当然だったかも知れません。
代わりになるバッグを購入するために立ち寄ったのが、幸か不幸かBOBLBEEの取扱店である東急ハンズだった…というわけです。もともと気になるアイテムではあったんですけどね。ちなみに購入価格は24,500円。普通の布製のバックパックなら3つくらい買えそうな値段です。さすがに手持ちだけでは購入できず、結局クレジットカードの登場を願ったわけですが。
気になる使い心地は
プラスチックや金属を使ったハードシェルということで気になっていたのはその重さ。PEOPLES DELITEの重量はカタログによると1.7kgということで、確かに数値の上では普通のバックパックと比べればかなり重いものです。ところが、実際に手に取ってみるとそれほど重さを感じません。さらに、背負ってみるとびっくりするほど軽いんです。これまで使っていたバックパックよりも明らかに軽く感じます。
一番の重量物であるノートパソコンが背中に一番近い部分のポケットでしっかりと固定されていることが、重量バランスに良い影響を与えて結果的にあまり重さを感じさせないようです。また、腰に当たる部分にはパッドが装備されていて、ここで重量のかなりの部分を柔らかに受け止めていますから、結果的に肩に掛かる重量は軽減され、背負ったときの重さを感じにくくしているようです。
パソコン用バッグとしてひと味違うものをお探しの方には間違いなくお勧めできる一品だと思います。もちろん、ハードに動き回る人がそれ以外の用途に使っても構わないわけですが、何しろこんなデザインですし、かなり目立ってしまうことだけは覚悟しておいた方がいいでしょうね。こういうものをさりげなく、ごく普通に持って歩くのもこれまたカッコいいかな?と思うわけですが。
あともう一つ、ナット類等の金属の尖った部分が剥き出しになっているので、これを他のものに引っかけないように注意しなくてはなりませんね。日本国内向けの製品には、試験的にナットのカバーキャップが添付されています。剥き出しであること自体が機能美のような気もするんですが、相手にケガをさせても困りますし、一応取り付けておくことをお勧めします。
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