ムチャする?リベンジ

…ただいま戻りました(笑)。というわけで今回は前回からの続き。Myスキーの実戦デビュー報告ということになります。実は、今回のスキー場行きにはそれ以外にも二つの「リベンジ」がかかっていたのです。先にこのことについて触れておきましょう。

一つは、スキー場へのリベンジ。今年の初滑りに出かけたとき、最初に目指していたのは岐阜県高鷲村・鷲ヶ岳スキー場。ところが、先にも書いたとおりあの日はとんでもない大雪で、車はスキー場の駐車場までたどり着くことが出来ず、やむなく行き先を変更した…という経緯がありました。今回も目的地は鷲ヶ岳スキー場。でも、今回は少々雪があっても大丈夫なはずです。その理由についてはもう一つのリベンジも関わっているんですが…。

そのもう一つの「リベンジ」とは、車のリベンジ。これまた前回に触れたとおり、スキーに出かけるために生まれたような私の愛車・エクストレイルは、スタッドレスタイヤを履いていない…というだけで前回は登板回避となりました。早速翌日にカー用品店を巡りましたが、純正タイヤと同じ215/65R16サイズのタイヤは品薄状況なのだとか。去年は車そのものがよく売れましたから、タイヤの方もよく売れたんでしょうか。それでも何とかタイヤは手に入り、晴れて完全スキー仕様となったエクストレイルは虎視眈々と出撃の日を待っていました。ちなみにタイヤは1本14,500円。やはり普通車用と比べるとかなり割高になります。今年になってからいくら出費したんでしょう?…もう考えたくありません。


鷲ヶ岳スキー場は、東海北陸道・高鷲ICから車で何とたったの5分というこれ以上ないほど恵まれたロケーションにあります。初級向けから上級向けまで盛りだくさんのゲレンデが揃っているだけでなく、週末は午前4時から営業し、敷地内には温泉まで併設されているという魅力たっぷりのスキー場です。午前3時少し前に浜松を出発して、鷲ヶ岳スキー場の駐車場に到着したのは朝6時前。距離は200km少々あるんですが、さすがは高速道路です。ゲレンデに目を向けると、もう滑っている人もかなり多かったですね。

スタッドレスタイヤの効果は…結局よくわかりませんでした。というのも、道中の路面には全く雪がありませんでしたから。前回みたいな状況が特別だったんでしょうね。氷点下6度くらいまで冷え込んでいたので、もしかすると凍結している部分もあったかも知れませんが、4駆AUTOモードに切り替えて走ったら、スキー場までの急な上り坂も難なく登り切ってしまいました。それよりも気になったのは、高速走行での微妙な不安定感。スタッドレスタイヤは柔らかいタイヤなのでどうしてもこういう傾向になってしまうそうですね。走っていくうちに慣れてきましたが。


鷲ヶ岳のゲレンデは、全体的に起伏の少ないところが多く、非常に滑りやすかったです。比較的雪面が固かったこともあり、スピードがかなり出やすくなっていました。こんな状況では、Myスキーの適度な「長さ」がものを言います。スキー板は長くなるほど安定感が高く、スピードも出せるようになりますからね。少なくともスノーボードやファンスキーよりはずいぶん有利なスタイルになってきます。ときにはストックで速度と姿勢をコントロールしながら、オーソドックスなスキーのスタイルで板の感触に慣れることにしました。適度に付けられたカービングのおかげで旋回も容易です。

しばらく滑っていると余裕が出てきたので、次はストックを使わずにちょっと曲乗りにチャレンジしてみました。まずは後ろ向きでの滑降から。前から後ろに方向転換するのはファンスキーとほとんど同じ感覚で出来ました。その後の操作も、ツインチップのおかげでほとんど同じようにできるんですが、問題なのは速度。長い板だと後ろ向きに滑るのも速くなってしまうので結構怖かったですね。

もう一つ、この板でチャレンジしてみたかったのが曲芸としてのジャンプ。ファンスキーと比べて安定性が高くスピードも出しやすいことは、ジャンプには有利な条件になるはずです。ところが、ここで問題になったのがゲレンデの起伏のなさ。ちょっとコブになったところが小さなジャンプ台になって練習できるかな?と思っていたんですが、そうした場所を探すのに一苦労します。

ジャンプについてはこれまであまりやったことはなく、危ない経験をしたこともあるので、板が重いこと以外にも怖さが先に立ってしまいましたが、それでも、身体を完全に宙に浮かせることは何とか出来るようになりました。それでもやっぱり怖いのは着地ですね。重心を中心に保持したまま着地するのは、かなり難易度の高い技術だと思います。そうでなかった場合に姿勢を保つのもこれまた難しいことです。幸い、ジャンプが原因で転倒することは一度もありませんでしたが、これはまだほとんど身体が浮いていない小さなジャンプだからだと思います。まだまだ精進が必要であることは確か。せっかく車のタイヤまで替えたんですから、なるべく多く滑りに行きたいと思っています。


リフトの5時間券で午前中滑り続けました。午前中の営業が8時間もあるところがこのスキー場のすごいところなんですよね。スキーの後は、併設されている温泉で身体の疲れをほぐしました。鷲ヶ岳の温泉は47度Cのお湯が湧き出る天然温泉。露天風呂も含めたいろいろな湯船にサウナ、さらには温水プールまで用意されていて利用料は800円。スキー場ですぐに入れることも考えればこれはかなりお得だと思うんですが、どうでしょう?

温泉を出てすぐに出発。途中のサービスエリアで昼食を取り、午後5時過ぎには浜松まで帰ってくることが出来ました。帰り道も道路の流れはスムーズでした。この行動パターンは結構快適ですね。浜松近辺にお住まいの皆さんには是非お勧めしたいプランです。所要時間は国道153号線で長野県南部を目指すのと変わらず、車の運転はずいぶん楽ですよ。一緒に行く人数さえ集まれば、高速道路の通行料金も大きな負担にはなりませんし。


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