…と、いきなりベタなタイトルで申し訳ないところなんですが、10月、11月を勝手に「Weekend SSK強化月間」としてしまった私。6週目の行き先は草津温泉です。
これまでいろいろなところに出かけましたが、長距離の山歩きが多かったんですよね。山歩きは好きなんですが、何しろもともと運動不足。両足にはずいぶん疲れも溜まってきて、谷川岳ではついに膝がパンクしてしまう…という情けない事態になりました。このあたりで温泉にでも行って溜まった疲れを癒してこようか…と思ったわけです。気候的にも寒くなってきたので、そろそろ山歩きも辛くなってきますし。
群馬県内には非常にたくさんの温泉があります。拡大図を見ても温泉マークがたくさんありますが、その中でもやはり草津を抜きにしては語れません。私が今更ここで語るまでもなく、草津の温泉は歴史も古く、全国的にも超有名な温泉街ですよね。毎年多くの観光客が訪れています。せっかく近くまで来ているんですから(と言っても車を運転して行くとこれが結構遠いんですが)、是非一度は行っておきたい場所でした。
当日の天気はあいにくの雨。でも、山歩きのときとは違い、雨が降っていてもそれほど大問題ではありません。温泉にも露天風呂というものはありますが、どちらにしても濡れるわけですからね。気にしない、気にしない。
草津温泉街のシンボルとなっているのがこの湯畑(ゆばたけ)ですね。温泉街のど真ん中から湧き出した源泉が、木の樋を伝って流れ落ちています。…と言っても、真っ白に湯気が立ち上り、遠目には何が何だかわからなかったりしますが。草津の街を漂う強烈な硫黄臭の最大の発信源でもあります。
毎分約5,000リットル、温度も約60度という自噴する温泉としては国内最大のもので、自然の強力なエネルギーと共に、惜しげもなく使うことを示す「湯水のように」と言う言葉の由来を実感できます。ただ、ここの湯の利用は「湯水のように」ではなく、樋に沈殿した湯の花は観光みやげに、流れ落ちた湯は周辺の温泉に供給される…と、見せる以外にもきっちり利用されているそうです。もちろん沿道の土産物屋で売っている温泉まんじゅうの熱源にも。
その湯畑の真ん前にあり、実は先の写真にも写っているのが白旗の湯(しらはたのゆ)。草津温泉街に数多くある、無料で、しかも24時間入湯可能な共同浴場の一つで、源頼朝が発見したと言われる由緒正しき源泉です。中は非常に混み合っていましたが、何とか潜り込んできました。
建物の中に入るといきなり湯船があって、ちょっと高くした床が脱衣所になっている…という非常にシンプルな作りになっていて(こういう共同浴場が多いんだそうですが)、入ったときにはさすがにびっくりしました。「入湯は10分以内で」という注意書きがあって、決して広くはない湯船が混み合うから?…と思ったのですが、理由はそうではなく、特に初心者には身体の方がせいぜい10分間程度しか持たないからだとか。
草津温泉の湯は非常に酸性が強く、長時間入っていると身体に良くないのだそうです。その強さも、何とpH2.1ということですから半端ではありません。風呂上がりに肌がつるつるするような感じを受けましたが、これは皮膚の表面が溶かされているかららしいです。考えてみると怖い話ですが、温泉というものは程度の差こそあれそういうものなんですよね。いろんな成分が溶けているので、多かれ少なかれ酸性かアルカリ性かのどちらかに偏っていますから。
他にもいくつかの風呂に入ってきましたが、驚いたのは西の河原露天風呂。とにかく大きな露天風呂です。その面積は何と500平方メートルもあるのだとか。何十人もの客が入っていましたが、それでもまだ余裕がありました。ところで、この露天風呂を出てきたら、救急車がサイレンを鳴らしてやってきました。温泉で救急車の世話になる事態の中には、心臓麻痺などの生命に関わるものもあります。大丈夫だったんでしょうか?
温泉に入るのも結構楽しいものです。また他の温泉にも出かけてみたいと思いますね。そのためにタイトルに「草津編」と銘打ったわけですから。地図の中にあった、群馬県では草津の次にメジャーなあの温泉あたりには行っておきたいところです。
ところで、草津を出発するときには、峠を越えて長野県側の志賀高原方面に向かう道路が通行止めになっていました。理由は「降雪のため」。まだ11月になったばかりだというのに…。草津や志賀高原にはスキー場があるくらいなので、雪が降ること自体は驚いてはいけないんでしょうけど、まさかこんなに早く雪の話を聞けるとは思いませんでしたね。まあ、それなりに覚悟はしていて、車にはちゃんとタイヤチェーンとゴム手袋を積んであったりするんですけど。果たしてこれらの出番はあるんでしょうか?…結局昨シーズンは一度も使う機会がなかったんですが。
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