懸案、決着
最初にちょっと経過報告。もうかなり前から部屋の片隅にマザーボードが1枚余っている状態だったんですが、後から購入したGA-6OXM7Eを売るという形でついに決着を見ました。中古パーツ屋に持ち込んで、売値は6,000円。新品は今1万円台半ばで売られていますから、まあ妥当な線でしょう。
ちょっと気になったのは、中古パーツ屋の店員さんの態度が妙に冷たかったこと。ちゃんと動作するのかどうか、かなり疑っているように見えました。でも、仕方ないですよね。マザーボードだけ売りに来る人の中には、無茶なクロックアップで回路を壊してしまった人も紛れているかも知れません。ただ、中古品販売は売り手と買い手のお互いの信頼の上に成り立っている面があるわけで、私だって動かないものを売るつもりなんか全くありません。もうちょっと愛想良くしてくれても良かったような気もしましたね。
まだ付けるものがあるの?という話もありますが
前回までで、ほぼ満載状態になってしまった私の自作PCなんですが、まだ余っているスペースもあったりします。CD-ROMなどを取り付ける5インチベイにはまだ2台分の空きがありました。そこで、今回はこんなものを付けてみました。マザーボード・CUSL2の製造元、ASUSTeK社が自社製マザーボード用の純正オプションとして販売しているiPanelという商品です。汎用パーツの組み合わせで作るのが普通のこの世界で、「純正品」というのもちょっと妙な響きを感じるんですが。
iPanelは、PCのいろいろな動作状態を表示する、いわゆるハードウェアモニタです。同じような機能を、拡張カード等を使って実現するものもありますが、iPanelの場合には、純正品と言うことで、接続も→このように独特のコネクタで直結と言うことになります。汎用のリソースを全く消費しないところは、純正品のアドバンテージと言うことになるでしょうか。ちなみに、前面に2ポートのUSB端子を引き出すことも出来るようになっています(右の写真上がUSB用ケーブル、下がハードウェアモニタ用ケーブル)。
iPanelを接続して、PCの電源を入れると、最初は前面のLEDに起動プロセスが順番に表示されていきます。表示が「FF」になればハードウェアは正常、その前に止まってしまえばトラブルのある場所がわかるわけですね。その後は、iPanel上のボタンを押すごとに、上の写真の通りいろいろなハードウェアの状態が表示されます(上から起動状況の表示、CPU動作周波数、CPUファン回転速度、CPU温度、CPU動作電圧)。ちなみに、表示部下にはいくつかボタンが並んでいますが、これはアプリケーションが1ボタンで起動できるボタンです。キーボードからかなり遠い位置になってしまうので、使うことはなさそうですが。
純正品なのに…
使ってみての感想なんですが、確かにいろいろなハードウェア状況が表示されるのは見ていて楽しいです。ちょっと無理かな?という設定で起動したときに、どこに問題があるのかを知るときには便利でしょう。長時間動作させたときにも、システムへの負担を知るために使えそうです。…ただ、それだけなんですよね。おとなしく動作させているときには、こうした機能は無くても問題がないわけです。
しかも、このiPanel、私にとってはとうてい許せない短所も持っているんです。それは、UA-100を使って音声を録音しているときや、DVD-Videoを再生しているときに、数秒ごとに微妙に「カクッ」と止まること。これらの処理は高度なリアルタイム性が要求されるもので、ほんの数ミリ秒が場合によっては命取りになります。この「止まる」タイミングは、LED表示の書き換えと一致していますから、ハードウェアをモニタするために負荷がかかっているのではないかと思うんですが。
純正品として独自のハードウェアでモニタを実現しているんですから、もうちょっとこのあたりの仕様を何とか出来なかったんでしょうか?。仕方がないので、普通に使うときにはハードウェアモニタ用のケーブルを取り外しておき、前面USB端子としてだけ使っている状態です。正直なところ、少しがっかりする買い物でしたね。まあ、いざというときに使えればそれでいいんでしょうけど。
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