今日は2月11日。というわけで話題も「11」に関することにしてみましょう。…あ、もしかして完全に展開を読まれてますか?
金曜日・2月9日にジャストシステムから日本語ワープロソフト・一太郎11が発売されました。発売前から地元・浜松市内のパソコンショップに予約をしてあった私なんですが、後からいろいろ予定が入った都合で、発売当日の9日には東京の、よりによって秋葉原にいることになってしまいました。当然の事ながらアキバの各店頭では派手にこの新作のプロモーションをしていましたが、それを横目で見ながらすり抜け、浜松に帰ってきた昨日ようやく手に入れました。そういえば、秋葉原で「もう予約してるよ」と答えたら、店頭でビラ配りをしてる女の子が「ありがとうございまーす!」と言ってくれましたっけ。
私が一太郎に初めて出会ったのは中学生の頃だったでしょうか。友人の家で親御さんが仕事用に使っていた一太郎Ver.2を見せてもらいました。その友人は「素晴らしい」と絶賛していましたが、確かにその当時から良くできたソフトだったようです。各社で作られていたビジネス用ソフトがMicrosoft製に駆逐されていく中で、日本生まれの日本語ワープロ・一太郎はパソコン用日本語ワープロソフトの代名詞だった時代もありましたね。
支持されていた理由はいろいろあったと思うんですが、やはりかな漢字変換の精度の高さと、日本語文書の作成についてよく考えられていたことが大きかったのではないかと思います。そういえば、今でこそ当たり前のことになりましたが、かな漢字変換の部分をワープロ本体と分離して常駐プログラム化してしまうと言う発想も一太郎が最初に持ち込んだものだったようです。一太郎のかな漢字変換エンジン・ATOK(えいとっく)は一太郎以外のアプリケーションでも使われて、一太郎人気の一翼を担っていました。何を隠そう私もATOKファンで、「ATOKを使いたい」という理由で一太郎を購入している…という面もあります。
日本語文書の作成への対応という面では、Microsoft Wordを仕事で使うようになって一太郎の良さが理解できた…という面がありますね。日本語の文書では1行あたりの文字数がきっちり決まっているのが普通ですが、英文ワープロからスタートしたWordにはもともと「1行あたりの文字数」という概念自体がありませんでした。このあたりを一言で言うと「便箋に書くWord・原稿用紙に書く一太郎」と表現できると思います。その後Wordでも文字数指定は出来るようになりましたが、スタート地点が違うことそのものがまさに純国産の強み。
初めて自分で一太郎を使ったのはVer.4のとき。その後 バージョンアップするたびに「五太郎」「六太郎」などとニックネームを付けて呼び続けてきました。今回はさすがに「じゅういち太郎」というのも呼びにくいので、自分では表題のとおり呼んでいるんですけどね。
一太郎11の売りになっているものの一つにインターネットへの対応があります。特に、登録ユーザーを対象にインターネット上に個人用のディスク領域を無料でサービスする「インターネットディスク」が盛んに宣伝されていますね。私の場合は早期予約特典として何と80MBもの領域が確保されています。インターネットディスクに保存された内容は、ローカルな(パソコンに直接接続された)ディスク上にもコピーが置かれ、必要に応じて同期が取られる仕組みになっています。Windows 2000の機能であるオフラインファイルとよく似ていますね。
一つ不安なのは、まだまだ貧弱なインターネット接続環境でこの大容量を生かし切れるのか?ということ。そして、もっと不安なのは、個人用のファイルをインターネット上に置くことになるがプライバシー保護は大丈夫なのか?ということ。まあ、本当に重要な機密ファイルはそんなところに置いてはダメだと思いますが。
インターネットディスクの登録は、ユーザー登録と合わせて一太郎のホームページ上で行うようになっていますが、サーバーが非常に混み合っていてなかなか繋がらず、登録が完了したのはようやく今朝のこと。この空間をどうやって使うかはこれから考えます。
非常に気の早い話なんですが、一太郎は次回のバージョンアップで名称を派手に変えてくるのではないかな?と思っています。根拠は簡単なことで、今までのパターンを踏襲して「一太郎12」と命名したときに「いちたろうとぅうぇるぶ」というのはいかにも呼びにくいですよね。それ以前の問題として、日本語を大事にしているソフトが、自らの名前の数字を英語で読むことそのものにも抵抗があるんですが。
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