あれは夢だったの?
実は、最近私のCF-B5Rの調子があまり良くありません。正常にシャットダウンしてくれなかったり、スタートボタンが反応してくれなくなったり(厳密に言うと「反応」はしてるんですが、ボタンを押してもスタートメニューが出て来ません)して、これまでWindows 2000が安定していたのは幻だったのか?と思うくらいです。
改めて考えてみると、この不具合が発生するようになったのは再々インストール後。これまでと何が違うのか考えてみましたが、いろいろ考えても「Windows 98SEからのアップグレードでインストールした」と言うことくらいしか思いつきません。アップグレードの利点として従来の環境が引き継がれることを挙げましたが、これは同時に旧バージョンの残骸がシステム内のどこかに残ってしまうことも意味します。これが原因で不具合が起きる可能性がないとは言えません。だからこそ私は「クリーンインストール」にこだわったわけです。
困ったときの…
このままでは何のためにWindows 2000を使ってるのか良く分からないな…と思っていた私の脳裏に、あるソフトの名前がひらめきました。それが「Norton Utilities」。Symantec社の販売する、今さら説明するまでもないWindows/MacOS用のユーティリティソフトです。システム設定やハードディスク周りの不具合を検知・修正したり、システムのパフォーマンスを上げるようチューンナップしたりするというものですね。Windows向けの最新版「2001」には、Windows 2000にも対応している機能がいくつかあります。「完全対応」と行かないのが、まだ個人向けにWindows 2000がメジャーになりきれないところかも知れません。
「Norton」という名前は、この今や定番となったユーティリティソフトを最初に開発したPeter Norton氏の名前から採られていますね。実在の個人名をそのまま冠するソフトウェアって、考えてみると大変なことですよ。私には他に実例が思いつきません。「一太郎」という名前の人は確かに知ってるんですが、別に彼の名前を採ってあの日本語ワープロが出来た訳じゃありませんからね(笑)。
それにつけても思うのは、WindowsとMacOSはどうしてこんなに不安定なのか?ということ。Norton Utilitiesがベストセラーソフトの一つである…と言う事実がまさにこれを示していると思うんですが。もしかして、この2社はNorton氏に敬意を払ってNorton Utilitiesに活躍の余地を残してあるのか?と勘ぐってみたりもします。
使ってみると
実は、Norton Utilitiesについては旧バージョンを既に持っている(昔から結構苦労しているんです)ので、Norton Internet Security同様にちょっとお得な値段で買うことが出来ました。早速CF-B5Rにインストールして、システム全体のチェックを行いました。すると…問題点の出てくること、出てくること。結局、40ヶ所ちょっとの問題点が報告されました。
問題点のほとんどは、「レジストリ内で存在しないファイルが参照されている」というものでした。レジストリの内容自体私も余り知識が豊富ではないので詳細についてはわからないんですが、アンインストールしたソフトの設定内容が残っているものが多く、どうやらWindowsシステムファイルに関する不整合もあったようです。実は、これだけ問題点があっても一応動いてしまう「いい加減さ」こそWindowsのすごいところかも知れません。
Norton Utilitiesでは、これらの問題点への対策も自動的に修正される機能を用意しています。逐一修正内容を見ることも出来ますが、見ても多分わかりませんからこの自動修正に任せることにしました。結局、どのように修正したのかはわからないままに修正は行われたようです。
いつも思うんですが、WindowsやMacOSの困ったところは余りにブラックボックス化されすぎているところだと思います。ちょっとした不具合でも、個人では到底対処できなくなることがありますね。逆に、Linuxのように全て自分でやるしかない…というのも大変ですが。DOSの頃は余り機能が豊富でなかっただけまだましでしたね。
問題点を修正した結果なんですが、今のところこれまでにあったような不具合は出ていません。だからといって即「効果あり」とも言い切れないんですよね。不具合が出ることを確認するのに比べて、不具合が出ないことを確認するのはずっと難しいのです。どこまでテストしても完璧ではありませんから。まあ、結果的に快適に道具として使うことが出来ればそれでOKなのですから、ひとまずは良いとしましょう。
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